志の輔らくご in PARCO 2026 感想|「ああ、正月だな」と胸が温かくなる、年始の定点観測

当サイトは広告・プロモーションを含みます(詳細はプライバシーポリシーへ)。
目次

ハレの場所「志の輔らくご in PARCO」

志の輔らくご in PARCO 2026

渋谷のど真ん中、PARCO劇場に足を踏み入れた瞬間、
胸の奥がふっと温かくなりました。

にぎやかな街の空気から一歩離れ、
ここだけはきちんと「正月」が用意されている。
その感覚に、まず安心します。

今年も立川志の輔さんの
「志の輔らくご in PARCO」を観に来ることができました。
それだけで、もう十分に縁起がいい。

観終えたあとに残ったのは、
強い高揚感ではなく、
静かで、あたたかい余韻でした。

初めての人にもやさしい「正月×PARCO×落語」

落語に詳しくなくても大丈夫です。
むしろ、この公演は「わかろう」としなくていいと思います。

志の輔さんも話していましたが、
新年は厳かに構えるものというより、
「初笑い」という日本の文化が、ちゃんとここにあります。

志の輔らくご in PARCO 2026

渋谷というハレの場所、
正月という区切りの時間、
そしてPARCO劇場という特別な箱。

そのすべてが重なって、
自然とこちらの背筋が伸び、
でも心はゆるんでいく。

お正月限定の出囃子が流れると、
「あ、今年もここから始めていいんだな」
そう思わせてくれます。

淡々と差し出される、話芸の頂点

ここ数年、志の輔さんの噺には
どこか人情の重みを感じます。

社会の不安や揺らぎを、
直接語るわけではない。
けれど、枕も噺も、
どこか現代と地続きで、
「心を締め直す」ような感覚が残る。

特に最後の一席。

余計な装置はなく、
シンプルな背景、黒い着物、
スポットライトに照らされる志の輔さんだけ。

その瞬間、
おばあさんにも、おじさんにも、
どんな人物にも見えてくる。

話芸の頂点とは、
こういうことなのだと思います。

後記 — 公演終了後の追記(2026)

※以下は、公演千秋楽後に追記しています。
演目および噺の内容に触れています。

志の輔らくご in PARCO 2026 演目

2026年の「志の輔らくご in PARCO」では、以下の三席が披露されました。

  • ドドンガドン
  • 踊るファックス
  • 浜野矩随

終演は 16:46
体感としては長さをほとんど感じさせない、密度の高い高座でした。

志の輔らくご in PARCO 2026

みんなでやる落語「ドドンガドン」

最初の「ドドンガドン」は、
会場全体を巻き込む一席。

盆踊りのように、
「みんなでやる」空気が自然と立ち上がっていきます。
まさかヴィヴァルディが音頭になるとは思いませんでしたし、
イエローサブマリン音頭まで飛び出す展開には、理屈抜きで笑ってしまいました。

志の輔さんが、
「オチの甘さは最終日にはよくなる」と語っていたのも印象的で、
一か月公演を“育てていく”感覚が、そのまま高座に現れていました。

時事と可笑しさの距離感「踊るファックス」

続く「踊るファックス」では、
演目後に舞台上に大きなFAXが現れます。

現政権のスローガンを思わせるフレーズを下敷きにしながら、
あくまで直接的になりすぎない距離感で、今の社会の空気を笑いに変えていく。

強く批判するわけでも、単なる風刺で終わるわけでもない。
「ああ、そういう感じ、あるよね」
と観客が頷ける温度で差し出されるのが、志の輔さんらしいところだと思いました。

ここまでで、お仲入り前。
すでに1時間を少し超える高座でした。

人情の核心へ「浜野矩随」

お仲入り後の「浜野矩随」は、この日の核となる一席でした。

ここ数年、人情噺が続いているのは、
社会に不安が多い時代だからなのかもしれません。
努力や忍耐、歯を食いしばること。
決して楽ではない生き方を、叱咤でも根性論でもなく、
淡々と差し出してくる

そこにあるのは、
慈眼ある仏のような視線。
「こうしろ」と言わない代わりに、
「立ち戻る場所」を示される感覚がありました。

背景はシンプル。
黒い着物に身を包んだ、志の輔さんだけが照らされる。

その顔は、
おばあさんにも、おじさんにも、どんな人にも見えてくる。
話芸の頂点とは、
こういう瞬間のことを言うのだと思います。

正月に、気持ちを締めなおす

笑って、少し考えて、
最後は静かに背筋が伸びる。

社会情勢を憂いながらも、
答えを押し付けず、
それぞれが自分の場所に戻っていけるように、そっと差し出される落語。

観終えたあと、
自分の気持ちを締めなおしたような感覚になりました。

正月に、
こういう時間を持てたこと自体が、もう十分に縁起がいい。

正月PARCOならではの楽しみ(グッズと展示)

観劇だけで終わらないのも、
この公演の楽しさです。

今年も手拭いを購入しました。
毎年集めているのですが、2026年は二種。

  • 芸歴44周年を、44本の「にんじん」で表したデザイン
  • 志の輔さん直筆による「一粒万倍」

どちらも、使うたびに
正月の記憶が立ち上がります。

今年は後厄ということもあり、
初めて招き猫も購入しました。
おみくじは中吉で、少し辛口。

でも、袋を開けた瞬間に広がる
枡の木の香りが、妙にうれしかった。

会場に展示されていた午年の馬の造形も印象的でした。
正直、最初は驚きましたが、
「これは縁起がいいな」と、
思わず写真を撮ってしまいました。

「ああ、正月だな」と思えた

観終えたあと、
胸が温かく、静かで、
今年もまたここに来れて良かったと、
心の底から思いました。

そして自然に、
来年もまたここに戻ってきたいと思う。

晴の輔さんもすっかりテレビの顔になりましたね

あわせて読みたい:志の輔らくご

分かったつもりで、止まっていませんか。

ちゃんと考えてきた。
自分なりに理解もしてきた。
それでも、何かを決めきれないまま、時間だけが過ぎている気がするなら。

LINEは「友だち追加」だけではこちらに表示されません。
送信欄から 「コーチング希望」 と一言ください。
(質問だけ/相談だけでもOK。合わないと思ったら断って大丈夫です)

あわせて読みたい
分かったつもりで止まっていませんか|決めきれない違和感に向き合う対話型ライフコーチング 分かったつもりで、ずっと止まっている感覚はありませんか。ちゃんと考えてきた。自分なりに理解もしてきた。それでも、何かを決めきれないまま、時間だけが過ぎている...

あわせて読みたい:絵描きレポート

あわせて読みたい:落語レポート

あわせて読みたい:短編絵画シリーズ

Tomorebi

Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。

Gallery Tomorebi

誰かの生活や営みを豊かにしたいという思いから、「Gallery Tomorebi」を始めました。
「Gallery Tomorebi」は、アートを手軽に手に入れることができるギャラリーサイトです。

Gallery Tomorebi
Gallery Tomorebi 毎日の暮らしを豊かにするアートギャラリーです。 部屋のアクセントになるような、誰かの暮らしや営みが豊かになる作品を販売しています。

あなたの暮らしを彩る作品を提供し、毎日の暮らしを豊かにすることを目指しています。
どうぞ、よろしくお願いします。

オリジナルアイテム

猫や動物から花、ピアノなど様々なモチーフを描いた作品をオリジナルアイテムで販売。Tシャツやトートバッグ、スマホケースやアクリルスタンドを展開しています。

オリジナルTシャツ

「ピアニストの夜」グッズ

最新情報はSNSをフォローしてください♪

最新情報はX(旧Twitter)で、最新のイラストはInstagramでチェックしてください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次