junaida展「IMAGINARIUM」－光と闇、想像の美術館－

ため息がでるほどの圧倒的な世界観

立川にあるPlay!に行ってきました。ここは絵本を中心とした企画展を多く開催するまだ新しい施設です。
平日に行ったこともあって当日券のチケットがありお客さんも少なく空いていましたよ。
※土日祝日は恐らく予約しないと入れないと思います

ここで開催されたので画家junaida（ジュナイダ）さんの展示会です。本人にとっても初めて美術館で行う展示会ということで「想像＋美術館」から「IMAGINARIUM」という名前をつけたそうですよ。

原画はもちろんのこと、アニメーションや絵本の世界に入り込むような様々な仕掛けがあります。何度も行ってる美術館なのに「あれ？こんなところに部屋が！」みたいな不思議な体験をしました。

絵本だけではなく本の装画も多く手がけており伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」も有名ですね。世代がバレますが自分とjunadaさんの出会いは「羊毛とおはな」のCDジャケットだったりします。こんなに素敵で物語の世界のような絵があるんだと当時驚いた記憶があります。

先日まで開催されていた「どうぶつかいぎ展」に参加されていた時の原画もありました。その時は拡大プリントされアンディ・ウォーホルのように何パターンかのカラーバリエーションで展示されていましたね。

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junaidaさんは本当に楽しそうな絵を描きますよね、そして水彩の一筆一筆が本当に丁寧に描かれています。基本的には水彩、新作でポスターカラーも使っていますがとにかく発色が良いです。水彩の特徴を存分に活かしています。
（私は反省しました、終始心の中で正座をしながら鑑賞していました）

溢れ出る愛（想像力）でしょうか、まるで絵筆が止まらないんじゃないかと思うくらいアイディアが泉のように湧き出ているようです。
本展は400点ほどの作品が展示されていますがどれも丁寧に細密に描かれています。

物語の密度と情報量

圧巻なのは絵の技術だけではなく情報量の多さではないでしょうか？
これら全て水彩で描いた原画ですよ？！とっっっっっっっっても細かく丁寧に描かれています。

そして細部まで描かれている物語、1枚の絵だけでも一つの映画が撮れるのでは？と思うくらい空想の世界が広がっています。

「IMAGINARIUM」－想像と空想の美術館－

息を呑んだのがこの空間でした。
静かに流れる音楽と3枚の絵。

原画を前になんと贅沢な時間。

言葉を失いました。

絵本の中の邪悪性

空想の世界に迷い込むとこれまでと雰囲気の変わった部屋に入りました。

junaidaさんの絵の特徴に「闇」があると思っています。絵本の中にある邪悪性が世界観に深みを与えています。この布のシリーズはぜひ原画で観ていただきたいです。とっても綺麗に描かれています。

想像の本棚

これはまさにjunaidaさんの本棚。
よ〜く観てみるとご本人が影響された著名人の名前がちらほらとありますよ。

このHedgehogも印象に残ってます。
過去に描いたものを比較して展示されていたのですが良い意味で変わらず、そして新しい方がさらに洗練されています。junaidaさんの絵と空想の旅はまだまだ続きそうです。

展覧会情報

展覧会名
junaida展「IMAGINARIUM」

開催期間
2022年10月8日（土）―2023年1月15日（日）

開館時間
【平日】10:00-17:00（入場は16:30まで）
【土日祝】10:00-18:00 （入場は17:30まで）

休館日
2022年12月31日（土）−2023年1月2日（月）MUSEUMクローズ

会場
PLAY! MUSEUM

グッズ情報

展覧会の図録やこれまでの作品集や絵本などはもちろん限定Tシャツや受注販売のフィギュアも売っていましたよ。詳しい情報は公式を参考にしてくださいね。それにしても久しぶりに図録を買いました、観ているだけでワクワクします。