マリー・クワントが解放したファッションとカルチャー

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このブログは、1960年代のイギリスで発生した若者文化「スウィンギング・ロンドン」について述べています。マリー・クワントの回顧展は、60年代のロンドンカルチャーが世界中を熱狂させたことや、当時のクリエイティブがジェンダー規範や階級意識に立ち向かう女性たちの支持を集めたことを紹介しています。

目次

スウィンギング・ロンドン

ベストとショートパンツのアンサンブルを着るツイッギー
Twiggy

1960年代、イギリスで発生した若者文化「スウィンギング・ロンドン」。
この言葉だけで多くの人たちの心を躍らせることでしょう。

ミニスカートの女王、マリー・クワントの回顧展に行ってきました。
60年代のロンドンカルチャーは本当に世界中を熱狂の渦に巻き込みましたね。
音楽で言えばビートルズやローリングストーンズなど。

そして、ファッションで言えばこの人、マリー・クワント。
60年代には女性の権利を求める運動が盛んになり始め、彼女は新しい女性の役割を先導しました。

誰にでも届くファッション
女性を覆い隠す者ではなく見せるもの

マリー・クワント

展示会場では彼女が制作した衣装やバザー時代のものなどが展示されていました。
様々な抑圧から自由になり、自己表現としてのファッションには力強さと勢いを感じます。

文化を変えるクリエイティブ

それまで男性の衣服に使われていた素材を使った「ツイードのベストとスカートのアンサンブル」はとても可愛らしいものになりました。この挑戦は当時の常識を覆すものであり、ジェンダー規範や階級意識に立ち向かう女性たちの支持を集めました。

ファッションアイコンであるツイッギーの登場はこのカルチャーを後押ししました。
当時のクリエイティブは本当に力強く、時代の急激な変化に対応し先駆者たちはクリエイティブ分野で自分たちの気持ちや考えを表現していきました。
彼女たちの手から生まれたものからは強い芯を感じます。

このステレオタイプに挑戦する姿勢は、「異性装」にも通じると思います。
そして、現代のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の土壌を作っていったのは、こうしたステレオタイプへの挑戦であることは言うまでもありません。

異性化してジェンダーを曖昧化することで権威や権力を破壊していく、ドラァグクイーンが近代までに築いた文化を笑い・壊していく

https://tomorebi.com/1497/
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マリー・クワント展

マリー・クワント展
フライヤーとグッズ(デイジーのマグネット)

展示会のフライヤーやグッズ(デイジーのマグネット)もファッションに関するもので、とにかくおしゃれで可愛らしいです。フライヤーだけでもポスターとして飾れるほど格好良いですよ。
先着順で60年代風の衣装や小物を身につけるとプレゼントがもらえるそうです。

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展覧会情報

展覧会名
マリー・クワント展

開催期間
2022/11/26(土)~2023/1/29(日)
※12/6(火) 、1/1(日・祝) 休館

開館時間
10:00-18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
※金・土の夜間開館については状況により変更になる可能性あり

会場
Bunkamura ザ・ミュージアム

東急百貨店 渋谷・本店

日本のアートやカルチャーに貢献してきた東急本店は、来年2023年1月31日(日)に営業を終了するそうです。
一つの時代の節目でもあり、新しい時代の準備が始まっていると言えるでしょう。
渋谷駅周辺はどんどん変化していきますね。

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