なんだ、これは!?
平日なのに人がいっぱいの上野恩賜公園。
「みなさん何しに来ているのだ?(←あなたもそう)」と思いながら西洋美術館の前を素通りし奥へ奥へと。お馴染みの東京都美術館です。いつもは右からの写真が多めですが今回は左からにしました(なんのこっちゃ)
目力の強い男性、日本芸術界の巨匠である岡本太郎です。今回は最大規模の展覧会で岡本太郎記念館も協力しているそうですよ。最近だとOKAMOTO’Sから認知されている人も多いのでないでしょうか?
本展も老若男女、沢山の人でごった返していました。
岡本太郎と言えば「芸術は爆発だ!」「なんだ、これは?!」の発言と共に有名なのが大阪万博で制作された太陽の塔ですよね。万博公園に設置された大きなモニュメントです。この作品は本展だと後半に展示されています。いきなりこれを見たら何だろう?と思いますよね。
本展ではどうしてこの姿になったのか?岡本太郎の思想や感性など、若い頃の作品を前半でたっぷり鑑賞してからこのフロアに入ります。きっとこれまで観てきた「岡本太郎」と「太陽の塔」とは違った印象を抱くと思いますよ。
岡本太郎の対極主義
岡本太郎
岡本太郎
岡本太郎
岡本太郎
岡本太郎
岡本太郎
双子座
岡本太郎
岡本太郎
もう会場入ったら大撮影会の始まりです(笑)それでも絵画のパワーに圧倒されたのか撮る前と後で立ちすくむ人が多かった印象です。
美と醜、無機的と有機的、静と動、岡本太郎の作品を語る上でのキーポイントが対極主義です。愛憎と美醜の全てが両立している世界を創造しています。じっと観れば全てが生命のように、でも人工的なオブジェクトのように。絵の具から原色をふんだんに使った力強い絵画は岡本太郎のイメージそのものを表現しているようです。
岡本太郎
岡本太郎
彫刻作品もたくさん展示されていました。絵画もそうですが触手のようなモチーフを使った作品が多い印象です。この辺りは草間彌生にも通じると思います。人間の(芸術家の)苦悩や葛藤が生命のように動き続けているように感じました。
愛憎と美醜を吸収して無限の力を放出する
岡本太郎
岡本太郎
前半で岡本太郎の対極主義を体感してから後半へと移ると作品の受け止め方が変わってきます。きっと作品の原動力となっているのは人間の多面性(愛憎や美醜)なんだと思います。それらを取り入れ芸術作品へ昇華している。
岡本太郎
岡本太郎
まるでミュージカルの役者のよう。一人の小さな体にありとあらゆる感情を吸収しそれを舞台(キャンバス)の上で歌い上げ感情を放出させているかのようです。岡本太郎は人間の愛憎を芸術家の体を通して増幅させ爆発しているのではないでしょうか?これが本当の「芸術は爆発だ!」の真意かもしれませんね。
素の岡本太郎?
岡本太郎
個人的に一番印象に残った作品がこの「コンポジション」です。
作品の前を通ったときに「あれ?」っと思い、数分立ち止まって見入ってしまいました。なんだか“素の岡本太郎”と出会ってしまったような、そんな感じです。例えると他の作品は感情と感性を内側に増幅させて爆発させて描いているが、この「コンポジション」はとても冷静でしっかりと描くことに意識しているように感じました。自分をコントロールし静かな一面を感じました。
岡本太郎
絶筆となった作品「雷神」も展示されていました。
晩年はパブリックアートをメインにしていたそうですがアトリエではコツコツと絵を描いていたそうです。どんなに有名になっても作品を描くことを続けていた姿勢は真の芸術家そのものです。まだサインの入っていないこの未完の作品が一体どんな絵になったのか想像がつきません。
実質1時間ほどでしたが疲れました(笑)グッズもたくさんありましたよ、特に太陽の塔をモチーフにしたアイテムが多くありました。とても刺激的な展覧会なので是非オススメです。
展覧会情報(東京会場)
展覧会名
展覧会 岡本太郎
開催期間
2022年10月18日(火)~12月28日(水)
開館時間
9:30~17:30
金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休館日
月曜日
会場
東京都美術館
あわせて読みたい:美術展レポート
日々の暮らしに、創造の彩りを。ライフコーチングのご案内
仕事や人間関係、新しい趣味や学び——。
キャンバスに描くように、日々の暮らしも自分らしい色で彩りたいと思うことはありませんか?
ライフコーチングでは、対話を通じて、あなた自身が本当に大切にしたいことを一緒に見つけていきます。
新しい可能性を探したいときも、迷いや葛藤を抱えたときも、まるで一枚の絵を仕上げるように、一歩ずつ形にしていくお手伝いをします。
このたび、新たにライフコーチングセッションの提供を始めました。
日々の暮らしがより豊かで、自分らしいものになるよう、心を込めてサポートさせていただきます。
詳しくは、以下のリンクからセッション詳細をご覧ください。
創作活動に励む方をはじめ、すべての方の新しい一歩を応援しています!
あわせて読みたい:絵描きレポート
Tomorebi
Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。
Gallery Tomorebi
誰かの生活や営みを豊かにしたいという思いから、「Gallery Tomorebi」を始めました。
「Gallery Tomorebi」は、アートを手軽に手に入れることができるギャラリーサイトです。
あなたの暮らしを彩る作品を提供し、毎日の暮らしを豊かにすることを目指しています。
どうぞ、よろしくお願いします。
オリジナルアイテム
猫や動物から花、ピアノなど様々なモチーフを描いた作品をオリジナルアイテムで販売。Tシャツやトートバッグ、スマホケースやアクリルスタンドを展開しています。
オリジナルTシャツ
「ピアニストの夜」グッズ
- トートバッグ (Lサイズ):機能的でスタイリッシュ、本や譜面を持ち運ぶにも便利。
- サーモタンブラー: お気に入りの飲み物の保温に最適。
- アクリルブロック:デスクや棚に飾って、アートを楽しむ。
最新情報はSNSをフォローしてください♪
最新情報はX(旧Twitter)で、最新のイラストはInstagramでチェックしてください!