国立新美術館で開催されている「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」に足を運びました。光をテーマにしたこの展示会は、英国・テート美術館の名品約120点が一堂に集まり、18世紀末から現代までのアーティストたちの独創的な創作の軌跡を辿るものです。鑑賞中に感じた魅力と素晴らしい作品についてご紹介します。
国立美術館テートから「光」をテーマにした名品約120点が一堂に!
本展では、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーやジョン・コンスタブルなど「光の画家」と呼ばれる重要な画家たちから、印象派のジャンルを超えた現代アーティストまで、約120点の作品を展示しています。多様なアーティストたちがどのように光の輝きに魅了されたのか、絵画、写真、キネティック・アート、インスタレーションなど様々な作品を通じてその軌跡を検証しています。また、各テーマの中で展示作品が相互に呼応する会場構成も特徴的です。
光とアートをめぐる200年の軌跡を体感
《室内》
《室内、床に映る陽光》
《ナタラージャ》
《スウィング》
アーティストたちが難解なテーマである「光」に向き合い、作品でどのように表現してきたのかを明らかにしています。
《ぶら下がったかけら》
18世紀末から現代までの時代や地域を超えて、「光の作品」を俯瞰できる会場構成は見どころの一つです。威厳や象徴的な表す「精神的で崇高な光」、きらめきを瞬間的にとらえた「自然の光」、都市の近代化が進んだ中で生まれた「室内の光」、ウィリアム・ブレイクから現代アーティストまで、光の表現や技法の移り変わりを体感できる展示です。
英国・テート美術館から100点が日本初出品
《陽光の中に立つ天使》
《トスカーナの海岸の灯台と月光》
《噴火するヴェスヴィオ山とナポリ湾の島々を臨む眺め》
《湖に沈む夕日》
テート美術館のコレクションから厳選された約120点のうち、およそ100点が日本初出品となります。特に《光と色彩(ゲーテの理論)—大洪水の翌朝—創世記を書くモーセ》はターナーの世界最大級のコレクションから初来日。さらに世界巡回展で話題となった作品も展示されます。
光に包まれる注目インスタレーション
《星くずの素粒子》
会場には光を用いた大型インスタレーションも登場。日本初出品となるジェームズ・タレル《レイマー、ブルー》やオラファー・エリアソン《星くずの素粒子》が作り出す光の空間をご体感ください。
画家やアーティストが魅せられた光
《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》
展示会では、ジョン・ブレットの《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》を鑑賞する際に、彼がどのように光を描きたかったのかに感動しました。クロード・モネの《エプト川のポプラ並木》の光の柔らかな表現にも魅了されました。そして、特に現代アートの光には新しい感覚を味わいました。
《エプト川のポプラ並木》
また、光に対する人間の憧れや表現の多様性を感じることができました。18世紀末から現代までのアーティストたちが、どのようにして光を追い求め、作品に表現してきたのかを体感することができました。さまざまなジャンルや時代を超えた作品たちが、会場内で調和を見せる展示方法も印象的でした。
《カラーサイクルⅢ》
特に注目したいのは、テート美術館のコレクションから初めて日本に出品される作品たちです。彼らの作品には、光の神秘と美しさが凝縮されているように感じました。また、会場に登場するインスタレーション作品も光に包まれる素晴らしい空間を演出しており、心に残る体験でした。
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
展示会は光の軌跡を辿る感動的な展示会でした。ターナーや印象派の名作から現代アーティストの驚くべき作品まで、さまざまなアーティストたちが光の表現に挑戦してきた姿に感銘を受けました。日本初出品の貴重な作品やインスタレーション作品にも目を奪われました。皆さんもぜひ足を運んで、光とアートの素晴らしい世界を体感してみてください。
展覧会情報:東京展
展覧会名
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
開催期間
2023年7月12日(水)- 10月2日(月)
開館時間
10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日
会場
国立新美術館
Webサイト
https://tate2023.exhn.jp/
展覧会情報:大阪展
展覧会名
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
開催期間
2023年10月26日(木)- 2024年1月14日(日)
開館時間
10:00~17:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週月曜日(ただし1月8日は開館)、12月31日、1月1日
会場
大阪中之島美術館
Webサイト
https://tate2023.exhn.jp/
国立新美術館
千代田線乃木坂駅から直通で入館できる国立新美術館、綺麗な建物ですね。
この建物も朝日や夕日の光よって色んな表情を見せてくれます。
《アブストラクト・ぺインティング(726)》
また、本展示でリヒターの作品に再び出会えた喜びも隠しきれません。
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Tomorebi
Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。
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誰かの生活や営みを豊かにしたいという思いから、「Gallery Tomorebi」を始めました。
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