東京都写真美術館:「本橋成一とロベール・ドアノーの交差する物語」と「田沼武能の人間讃歌」

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東京都写真美術館で開催されている「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」と「田沼武能 人間讃歌」の2つの展示に行ってきたので、その感動と展示会の概要をご紹介します。

目次

喜びとユーモアが溢れる写真の世界 ─ 本橋成一とロベール・ドアノー

《パリ市庁舎》
ロベール・ドアノー
東京都写真美術館前にて

本橋成一とロベール・ドアノーは、異なる時代と地域で活動した写真家ですが、彼らの作品は炭鉱、サーカス、市場など共通のテーマで結びついています。二人の写真家は第二次世界大戦の混乱を経験し、社会の揺れ動く様子や人々の営みを力強く捉え、写真に収めました。

展示会では、彼らの視線やユーモア、優しさを通して現実や社会に対峙した姿を見ることができます。現代においても続く対立や紛争の中で、二人が生み出した物語は、人間の豊かさと生きる喜びについて考える機会となりました。

本橋成一とロベール・ドアノー

本橋成一は東京出身の写真家で、市井の人々の姿を50年以上にわたって記録してきました。「炭鉱〈ヤマ〉」や「ナージャの村」といった作品で高い評価を受けています。
ロベール・ドアノーはパリで生まれ、パリの日常をユーモアを交えて捉えた写真で知られています。彼の作品は庶民の営みや日常の喜びを見事に表現しており、多くの受賞歴も持っています。

二人の作品は異なりますが、本展示会ではその変化が自然にグラデーションのように感じられました。

人間の尊さと豊かさを写真で描く ─田沼武能 人間讃歌

田沼武能 人間讃歌

田沼武能は、写真家として世界中を駆け巡り、人間の素晴らしさを表現しようとしてきました。彼はフォトジャーナリズムの世界で活躍し、特に子供たちを撮影することに情熱を注ぎました。

展示会では、最新作「武蔵野」が初公開され、70年以上にわたる写真家としての軌跡が辿られます。田沼は生涯を通じて好奇心と行動力を持ち続け、写真界で重要な役割を果たしました。その写真からは人間のドラマが描かれており、心に深い感銘を与えるものです。

写真家たちの魅力

東京都写真美術館
(TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM)

展示会を鑑賞する中で、いくつかの感動的な瞬間を経験しました。まず、本橋成一とロベール・ドアノーの二人が共有するテーマである「炭鉱、サーカス、市場」に注目しました。彼らの作品を通じて、異なる視点から見た同じテーマがどのように表現されるのかを感じることができました。

特にロベール・ドアノーの作品には、彼が言う「ただ見ることそれ自体が幸せそのものに感じられる日もある。その喜びが溢れんばかりになって、誰かと分かち合いたくなるんだ。」という言葉がぴったりと当てはまると感じました。作品は喜びやユーモアが溢れており、見る者にも幸せな気持ちを与えてくれました。

相手をこよなく愛してこそ、写真を撮ることが許されるのだ。

ロベール・ドアノー

展示会では、本橋成一とロベール・ドアノーの作品が滑らかに変わりながら展示されていました。それによって、二人の異なるスタイルが見事に調和し、深い印象を与えました。

また、一方でドアノーのカラー写真は虚無感があり、皮肉も込められているように感じました。カラー写真を見ると、写真家の意図をより感じることが出来ることに気付かされました。

東京都写真美術館
(TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM)

そして、一番心に残ったのは、人や風景を愛おしく思えるようになるということです。本橋成一とロベール・ドアノーは、被写体に対して愛情を持って接し、その愛情が作品に表れていると感じました。普段は何気なく見過ごしてしまう人や風景も、写真になると愛おしく思えるのです。

写真や映像は、相手に対する想いとイマジネーションだ。

本橋 成一

展示会を鑑賞して、写真の力と表現の広さを再確認しました。「本橋成一とロベール・ドアノーの交差する物語」と「田沼武能の人間讃歌」は、私たちに生きることの豊かさや人間の尊さを教えてくれる展示会でした。ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。

展覧会情報:本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語

展覧会名
本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語

開催期間
2023年6月16日(金)~9月24日(日)

開館時間
10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで、図書室を除く) 
※入館は閉館時間の30分前まで

休館日
毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)

会場
東京都写真美術館

Webサイト
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4534.html

展覧会情報:田沼武能 人間讃歌

展覧会名
田沼武能 人間讃歌

開催期間
2023年6月2日(金)~7月30日(日)

開館時間
10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで、図書室を除く) 
※入館は閉館時間の30分前まで

休館日
毎週月曜日(ただし7/17[月・祝]は開館、翌7/18[火]休館)

会場
東京都写真美術館

Webサイト
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4532.html

東京モノクローム

恵比寿ガーデンプレイス前にて

モノクローム(monochrome)。
一般的にモノクロは白黒のカラーだけで表現された写真をイメージしますが、元々の意味は単色で描かれた絵画や写真の表現のことを言います。

しかし白黒の世界になった途端、色眼鏡を外した世界は本質を映し出しいるようにも見えます。

Tomorebi

Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。

Gallery Tomorebi

誰かの生活や営みを豊かにしたいという思いから、「Gallery Tomorebi」を始めました。
「Gallery Tomorebi」は、アートを手軽に手に入れることができるギャラリーサイトです。

Gallery Tomorebi
Gallery Tomorebi 毎日の暮らしを豊かにするアートギャラリーです。 部屋のアクセントになるような、誰かの暮らしや営みが豊かになる作品を販売しています。

あなたの暮らしを彩る作品を提供し、毎日の暮らしを豊かにすることを目指しています。
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