IMAXで観るレッド・ツェッペリン
IMAXで映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』を観てきました。
レッド・ツェッペリンの曲はいくつか知っていたものの、バンドの成り立ちについてはあまり詳しく知らないままでした。この映画はまさに、その“最初の頃”を描いています。
IMAXということもあって、とにかく音が大きい。ライブ映像の迫力もかなりあって、スクリーンから音が押し出されてくるような感覚でした。
初期ライブと、まだ戸惑っている観客
映画の中に出てくる初期のライブ映像が印象的でした。
観客が耳を塞いでいたり、なんだか少しキョトンとしていたりする場面もあります。
「一体これは何なんだ?」という空気が会場に漂っている感じ。
今では伝説的なバンドですが、その頃はまだ、観客もどう受け止めていいのか分からないような瞬間があったのかもしれません。
それでも演奏が続くにつれて、会場の熱が少しずつ上がっていく。その変化も面白く感じました。
ヤードバーズから繋がる流れ
映画の中ではヤードバーズ(The Yardbirds)の話も出てきます。
このバンドにはエリック・クラプトン(Eric Clapton)やジェフ・ベック(Jeff Beck)も在籍していたことで知られています。名前は前から知っていましたが、映画を観ていると「ああ、こういう流れだったのか」と少し整理された感じがありました。
そこにいたのがジミー・ペイジ(Jimmy Page)。
その流れの中でレッド・ツェッペリンが始まっていく。
点で知っていた名前が、映画を観ながら少しずつ繋がっていく感じがありました。
音楽を“仕事”として作っていたバンド
この映画を観ていて面白かったのは、いわゆるロックバンドのサクセスストーリーとは少し違うところでした。
例えばジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)は、レッド・ツェッペリン以前からスタジオミュージシャンとしてかなり活動していたそうです。
そしてジミー・ペイジ(Jimmy Page)はギタリストとして演奏するだけでなく、レコード会社との契約や音作りにも深く関わっていました。録音やミキシングの部分まで自分で関わっていたという話も出てきて、かなり細かく音楽を作っていたことが分かります。
当時はFMラジオでアルバムを丸ごと流すこともあり、シングルよりもアルバムという作品として音楽を届ける文化もあったようです。レッド・ツェッペリンもシングルを出さない方針を取っていたそうで、そのあたりも含めて色々考えて活動していたバンドだったんだなと思いました。
また、メンバーの中にはデビュー前から家族がいる人もいて、アメリカツアーの大変さについて話している場面もありました。ロックバンドというより、音楽の仕事としての現実も感じます。
ライブ映像で見える4人のバンド
映画のライブ映像では、メンバーそれぞれの役割もよく分かります。
ドラムのジョン・ボーナム(John Bonham)はとにかく力強く、バンド全体を押し出していくような演奏。
ボーカルのロバート・プラント(Robert Plant)は高音で激しい歌い方が印象的で、ステージでの存在感もかなり強い。
ギターのジミー・ペイジ(Jimmy Page)は、ギタリストとしての手腕はもちろんですが、音色の作り方やギターの響きにもかなりこだわっている感じがありました。
そしてベースとキーボードを担当するジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)。グルーブを支えるベースに加えて、ピアノも弾けるマルチプレイヤーとしてバンドの音に厚みを作っているのが分かります。
こうして見ると、レッド・ツェッペリンは4人それぞれの役割がかなりはっきりしたバンドなんだなと感じました。
ジョン・ボーナムへの追悼
映画全体を観ていると、どこかジョン・ボーナム(John Bonham)への追悼のような空気も感じました。
すでに亡くなっているメンバーですが、インタビューの音声が使われていたり、当時の演奏がしっかり紹介されていたりします。
あのドラムの迫力を改めてスクリーンで観ると、バンドの音の中心にいた存在だったんだなと思います。
最後に残った言葉
映画の最後に、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)がこんな話をしていました。
自分の中に人と違うものがあるなら、その才能を信じて努力するべきだ。
目標に忠実であり続ければ夢は実現できるはずだ、と。
レッド・ツェッペリンの成功は、ただ好きな音楽をやっていたら売れたというよりも、音楽をどう作り、どう届けるかを考えながら積み重ねてきた結果なのかもしれません。
曲は知っていても、バンドの始まりまではあまり知らなかったので、そういう意味でも面白い映画でした。
公式サイト
映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』
https://zep-movie.com/
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