初めて針を落とした日

レコードプレイヤーを買いました。
念願と言えば念願。

最近はApple Music(いわゆるサブスク)を利用しているので音楽は聴き放題です。
それはそれで恩恵を受けているし、無くなると困るのですが。

どこか、音楽をただ消費しているように感じていました。
あんなに大好きだった音楽を使い捨てのように、ただただ垂れ流している。

あの日、
店の棚に並んだCDを慎重に選んでいた頃。
何ヶ月先のアルバムを楽しみにしていた頃。
ジャケットしか分からず中身が期待と違っていた頃。
もう一度、あの時の音楽を!?

はい、そんなつもりでレコードプレイヤーは買っていません。

《Waltz for Debby》Bill Evans Trio

初めて針を落とす時はドキドキしました。
ブツブツと鳴ってから流れるピアノの音。

あぁ、これがアナログ・レコードなのかと。
レコード盤に針を落とす、これが自分と音楽が繋がった瞬間でした。

ビル・エヴァンスのWaltz for Debby。
人の声を聴くのが鬱陶しくなってた頃に初めて買ったジャズのCDでした。

また音楽と寄り添って生きる。
そんなことを思い出した日でした。

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