ファーガス・マカフリー東京の展示空間に足を踏み入れたのは、平日の夕暮れ時。静寂に包まれた空間には他に鑑賞者はおらず、しだいに西日が差し込む中で、アンゼルム・キーファーの絵画はまるで呼吸しているかのように輝きを増していきました。
展示タイトルは『Two Paintings』。その名の通り、二つの大作が空間を支配しています。しかし、そこに描かれていたのは単なる「二つ」ではありませんでした。蛇、焦げ跡、黄金、そして見え隠れする詩の言葉。時間と空間を超えて語りかけてくるキーファーの世界に、私は完全に包まれてしまいました。
蛇が導く深淵──《Er hexte eine Schlange aus dem Wasser》

ブルーの絵画《Er hexte eine Schlange aus dem Wasser(彼は水から蛇を魔法で出した)》は、どこまでも深く潜っていけるような感覚を呼び起こしました。静かでありながら混沌としたその色合いは、まるで私たちの日常を映し出す鏡のよう。

その中にうごめく蛇たちは、単なる不気味な存在ではなく、知恵と恐怖、変容、死、そして再生の象徴として私に語りかけてきます。2025年が蛇年であるということを思い出した瞬間、この作品は一層意味深く感じられました。
世界で最も美しい時間──《Für E.T.A. Hoffmann》

もう一方の作品、《Für E.T.A. Hoffmann(E. T. A. ホフマンのために)》は一面の黄金。西日が差し込むにつれ、その輝きはまさに「世界で最も美しい時間」を映しているようでした。

この作品の前では、時間の感覚が溶けていくのを感じました。草むらに広がる焦げ跡、咲き残る花々、そしてどこかで見ていた蛇の姿──すべてが、終わりゆく一日の中で静かに輝いていたのです。

死と再生、そして“傷ついた世界”への鎮魂
キーファーの作品は常に、「傷」と「再生」をテーマにしています。映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』でも描かれていたように、彼はしばしば自作を燃やし、その焦げ跡から新たな表現を生み出します。
今回の作品にも、まるで焼かれ、溶け、傷ついた痕跡が確かに存在していました。それはまるで、世界そのものの記憶。私はその前で、ただ静かに立ち尽くすことしかできませんでした。

ソラリスへと続く鎮魂の旅
この展示を見た今、私は京都二条城で開催されている「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展に、より強い想いを抱いています。彼の表現する「鎮魂」の世界に、もう一度向き合いたいのです。

『Two Paintings』展は、単なる2枚の絵画展ではありませんでした。それは、私たち一人一人の中にある「死」と「再生」への旅。蛇とともに、その世界を見届ける時間でした。
展覧会情報
展覧会名
Anselm Kiefer: Two Paintings
開催期間
2025年4月2日(水)〜7月12日(土)
開館時間
11:00〜19:00
休館日
日、月、祝
会場
Fergus McCaffrey Tokyo(ファーガス・マカフリー東京)
Webサイト
https://fergusmccaffrey.com/

ファーガス・マカフリー東京
このままでいいのか、立ち止まって考える時間を。

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大きな不満があるわけじゃない。
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コーチングは、
その違和感をすぐに解決したり、
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今の自分が何を感じ、何を大切にしたいのか。
それを、言葉にしながら整理していく対話です。
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- 誰かの正解ではなく、自分の感覚を確かめたい
無理に変わらなくていい。
コーチングは、
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立ち止まり、話し、考えるうちに、
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答えを急がず、
今の自分に耳を澄ませる時間を、よければご一緒に。
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