東京オペラシティ アートギャラリーで開催された「篠田桃紅展 Toko Shinoda : a retrospective」に行ってきました。107歳で逝去した巨星、篠田桃紅さん。70年を越える活動を通して、前衛書から墨による独自の抽象表現の領域を拓き、孤高の位置をまもりながら探究しつづけました。その全貌を総数120点以上の作品・資料で鑑賞する大回顧が開かれました。
全ての事象が形成される前の姿
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抽象画をどう感じたら良いか分からなかったのですが、そんな杞憂は不要でした。多分初めて観に来た人でもお気に入りの作品があると思います。
篠田桃紅さんの作品はまるで「世界が誕生する前の世界」のようでした。全ての事象が形成される前、例えるなら「炎が炎の色や形になる前の姿」を表現しているように感じました。
無の黒
そして黒、画いっぱいに塗られた黒はその先には何も無い黒でした。まだ何も生まれてい無い黒、絶望とも希望とも捉えられない空間がありました。
抽象画に内面的な制約を設けているとキャプションにありました。同じモチーフを数年かけて描き続けること、そのストイックな制約により研ぎ澄まされた表現ができていると思いました。その中で昇華されたエメラルドグリーンや祭りの赤、新しい命の誕生が目の前にありました。
篠田桃紅展 Toko Shinoda: a retrospective
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2年前に予約購入した図録「篠田桃紅展 Toko Shinoda: a retrospective」ですが、この度オペラシティーのショップ「Gallery 5」さんからカタログ主要部分を英訳した資料を送付いただきました。久しぶりに展示会で味わった感動を思い出して嬉しかったです。
2度目のオペラシティ
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前回は去年の11月頃の「和田誠展」でしたね、オペラシティの展示会は好きなアーティストが多く好きです。
2回連続でそうだっただけなんですけど、ここの展示会名はシンプルですよね「◯(名前)展」。余計なことを考えないで良いですね。
Tomorebi
Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。
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Gallery Tomorebi
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