書けない日は、描いている ─ 言葉を使わないジャーナリングのすすめ【絵描きの内省記録】

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内省やジャーナリングというと、
ちゃんと考えて、ちゃんと言葉にするものだと思っていた。

でも、どうしても文字を書く気にならない日がある。
そういう日は、描いている。

水彩色鉛筆や絵の具で、
そのとき内側に浮かんだ色や景色を、日記帳のページに置いてみる。

最近は、瞑想やインナーワークもマインドフルネスと呼ばれるようになって、特別なものではなくなってきた。朝の静かな時間に内側を整え、夜、印象に残った気配を色で残す。
そんなふうに、言葉の前にある層に触れるジャーナリングもある。

目次

書けない日は、だめな日じゃない

日記が続かない日があると、
どこかで「今日はできなかった」と小さく評価してしまうことがある。

でも、書けない日というのは、内側が止まっている日とは限らない。
むしろ、言葉にするには少しだけ繊細すぎる何かが、動いていることもある。

その気配に、無理やり言葉を当てはめない。
それも、ひとつの選択だと思う。

色や形は、言葉より先に出てくる

夢の断片。理由のわからない引っかかり。
ふと浮かんだ景色。

そういうものは、名前をつける前のほうが、たしかな輪郭を持っている。

うまく描こうとしなくていい。
何かを表そうとしなくていい。
ただ、そのとき一番近くにある色を置く。
線を引く。
にじませる。

そうしていると、
言葉よりも先に、「ここにあった」という感覚だけが残る。

朝と夜で、ジャーナリングの顔が変わる

朝、瞑想やインナーワークのあとに描くものは、具象にならないことが多い。
色の広がりや、空気のような層。
雑念が少ない分、そのままが出てくる。

夜は少し違う。
一日の中で残った印象や、ふとした出来事が、形やモチーフとして現れることがある。
小さな灯りみたいに。

どちらも、
整えるためにやっているというより、自分の位置に戻るための時間。
朝と夜で、違う顔のジャーナリングがあっていい。

ジャーナリングは、整えるためじゃなく思い出すためにある

内省というと、答えを出すことや、変わることを求めがちになる。

でも、描いたページを眺めていると、
何かを「改善」したというより、ただ思い出した、という感覚が残ることがある。

もともと知っていた感じ。
でも、少し離れていた場所。

描く。
眺める。
しばらく置く。
すると、必要なときにだけ、言葉があとから追いついてくる。

話す前に、書く前に、戻るための層がある。
ジャーナリングは、その入口を静かにひらく行為なのかもしれない。

描いたページを、あとから眺める

描いた直後には、意味づけをしないようにしている。
きれいにまとめようとしない。
理由を探さない。

数日後、何気なく日記帳を開いたときに、
まったく違う景色として立ち上がることがある。

そのとき初めて、
「ああ、あの感じか」と言葉が静かに追いついてくる。

ここに、置いておきます

これは方法の紹介というより、ひとつの記録に近い。

書けない日も、
描いている日も、
どちらも自分の内側で起きていることだ。

こうした時間は、
ひとりで眺めることもできるし、
誰かと一緒に眺めることもできる。

言葉にする前の感覚。
まだ名前のついていない何か。
それを一緒に静かに確かめていく時間が、コーチングです。

もし、自分ひとりでは触れにくい感覚があったり、
言葉になる前のところを誰かと眺めてみたくなったら。
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