いったい、年に何度この日がくるのか?
頭が重い、瞼(まぶた)が重い。
怠い、首が重い。
眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、いくらでも寝れる。
天気アプリを開かなくても分かる、今日はあの日だ。
この世には2種類の人間がいる、
「天気に左右される人間とされない人間」だ。
私は低気圧、つまり天気に“左右される方”の人間だ。
低気圧はあまりにも理不尽にやってくる。
SNSでは「#全部低気圧のせいだ」のハッシュタグをよく見かける。
ふざけて自分でも言ってみたりするが、正直どうでも良い。
低気圧のせいにして1日中寝ていられるならそうしたいものだ。
何だったら1年の半分くらいは絶不調なんだから特別手当くらい出して欲しい。
そう、低気圧“者”にも市民権を!
現実逃避に頭をまわしながら何とかデスクに向かって仕事をする。
眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い・・・
マティスのジャズのように私は真っ青で無表情だ。
怠い、怠い、怠い、怠い、怠い、怠い、怠い、怠い、怠い、怠い、怠い、怠い・・・
いったい低気圧とはなんだ?
誰の仕業なんだ?
北風と太陽、お前らで何とかできないのか?
今夜は早く眠る。
沈むように・・・
布団に体が沈むように・・・
深く、深く・・・
呼吸を吐く毎に深く、深く・・・
大地に沈むように・・・
清々しく朝は奇跡のようだ、日差しそのものから英気を養われる。
高気圧ガールとはよく言ったものだ。