「春陽会100周年展」: 日本近代美術の巨星たちの饗宴

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東京ステーションギャラリーで開催されている「春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ」の展示に行ってきました。心躍る美術館の扉をくぐり抜け、そこに広がるのは、春陽会の創立から1950年代までの壮大な葛藤と美の展開が詰まった100点以上の作品たちでした。

目次

画家のための自由な団体 夢の実現とそれぞれの表現

岡鹿之助
《魚》

春陽会は1923年に誕生し、日本美術院の洋画部を脱退した画家たちが中心になり結成されました。各人主義を重んじ、油彩、版画、水墨画、新聞挿絵など多彩な表現が自由に展示され、画家たちはお互いの作品を批評しながら研鑽を積んでいきました。展示は創立から1950年代までの100点以上の作品で、春陽会の葛藤に満ちた展開をたどります。

春陽会の輝きを楽しむ

岸田劉生
《麗子弾絃図》

展示室に華やかな彩りを添えているのは、過去に回顧展が開催されたことのある岸田劉生、木村荘八、河野通勢。更には梅原龍三郎、中川一政、岡鹿之助など、日本近代美術の巨匠たちの傑作が、見どころの一つとして輝いています。春陽会の関係者と館学芸員約10名が繰り広げた研究の成果が如実に表れ、春陽会の第1回展からの出品作品を含む50名近い画家たちによる厳選された作品が、約50カ所の所蔵先から一堂に集結。こだわり抜かれた内容で、芸術の粋を堪能できます。

岸田劉生の春陽会在籍時の11点の作品が展示されています。劉生が追求した「東洋の美」の精髄に触れ、彼の美意識がどのように映し出されていたのかを垣間見ることができます。

中川一政の静物画や岡鹿之助の特異な筆触が魅力的に展示されています。それぞれの作品には時代の息吹と画家たちの独自性が宿っており、春陽会の多様性を感じることができます。

それぞれの芸術のための研鑽

木村荘八
《私のラバさん》

鑑賞中には岸田劉生の「竹籠含春」に深く感動しました。西洋技法を駆使しながらも、東洋の美を追求したその作品はまさに素晴らしいものでした。特に籠の質感は迫力あり、本物と見紛うほどでした。

初めて鑑賞した岡鹿之助の作品も印象的でした。独特の筆触はまるでメルヘンの世界に迷い込んだようで、その静けさと存在感に引き込まれました。日本人離れした表現力に驚きました。

また、展示会全体からは画家たちが芸術のために研鑽を積んでいた様子が感じられ、芸術の深淵に触れた一日でした。

展覧会情報

展覧会名
春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ

開催期間
2023年9月16日(土) – 11月12日(日)

開館時間
10:00 – 18:00
金曜日 10:00 – 20:00
※入館はいずれも閉館30分前まで

休館日
月曜日[9/18、10/9、11/6は開館]、9/19(火)、10/10(火)

会場
東京ステーションギャラリー

Webサイト
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202309_shunyo-kai.html

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