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コンペ落選後、もう一度描けるようになった理由|創作に戻る心の整え方
作品を仕上げ、提出したあと、私はしばらく何も描けなくなった。 どこかに力を置き忘れてしまったようで、筆を持っても、手が空をつかむような感覚になる。 それは、「落選」という通知が届いた日のことだった。 コンペの結果は、自分そのものではないと知... -
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「ヒルマ・アフ・クリント展」感想|命と静寂の対話。東京国立近代美術館で感じた魂のアート
朝の静けさを期待して訪れた東京国立近代美術館は、すでに多くの人で賑わっていました。その中には外国からの来場者も多く、ヒルマ・アフ・クリントという存在が、国境や時代を超えて多くの人の心を惹きつけていることに、静かに驚かされます。 「10の最大... -
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描けないときこそ、自分に還る旅が始まる|“止まる”時間の意味
絵が描けない。何も出てこない。 でもそのことに、意外と僕は驚いていなかった。 絵本コンペに向けて筆を取ろうとしたけれど、心がついてこなかった。技術や時間の問題ではない。「なぜ描くのか?」という問いに、今の僕はきちんと立ち返っていなかった。 ... -
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藤田嗣治「7つの情熱」展レポ──乳白色と静かな変容の旅
SOMPO美術館で開催中の「藤田嗣治 7つの情熱」展に行ってきました。(※展示は撮影NGなので、この記事にある写真はすべて館外です) 今年は藤田嗣治 生誕140周年記念という節目。全国巡回中のこの展覧会は、彼の画業の核心にある「7つの情熱」 ──「自己表現... -
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【展覧会レポ】柚木沙弥郎「ワクワクしなきゃ、つまらない」展で出会った“無邪気な創造力”
無印良品 銀座6F ATELIER MUJI GINZAで開催中の展覧会、Life in Art 柚木沙弥郎 展覧会『ワクワクしなきゃ、つまらない』に行ってきました! コンパクトな空間ながら、染色作品、リトグラフ、タペストリーに至るまで柚木ワールドがぎゅっと詰まった展示で... -
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【現代アートって難しい?】岡﨑乾二郎「而今而後」展に行って、“わからなかった僕”が感じたこと
東京都現代美術館で開催中の「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」展に行ってきました。 正直に言うと、よくわかりませんでした。 でも、それでも、何かを感じた。 わからないなりに、何かを持ち帰った気がする。 これは、そんな“美術館... -
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知らなかった、メキシコ美術の力──ふらっと訪れた「メキシコへのまなざし」展体験記
こんにちは! 先日、埼玉県立近代美術館で開催中の企画展「メキシコへのまなざし」展に、ふらっと立ち寄ってきました。 正直なところ、特別な目的があったわけでもなく、公園を散歩している延長で「ちょっと寄ってみようかな」という感じだったんです。 で... -
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【感想レポート】山本容子×村上春樹の世界 – 早稲田大学「世界の文学と出会う」版画展の魅力
早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)で開催されている「山本容子版画展「世界の文学と出会う〜カポーティから村上春樹まで」」を訪れる機会に恵まれました。150点を超える版画作品の数々に触れ、文学と美術が交差する豊かな世界に浸ることがで... -
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日本民藝館「仏教美学展」レポート:柳宗悦の不二美と下北沢散策ガイド
春の訪れを告げる梅の花が一輪二輪と咲き始めた日本民藝館。東京都指定有形文化財に指定された白壁の建物と石塀が、凛とした空気を漂わせています。今回は「仏教美学」展の鑑賞と、その後の下北沢界隈の散策で得た、深い学びと発見の記録をお届けします。 ... -
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【2025年2月開館】横浜美術館リニューアルオープン|名画と淺井裕介「八百万の森へ」を巡る鑑賞記
2025年2月、横浜美術館が待望の全館リニューアルオープンを迎えました。今回は「おかえり、ヨコハマ」展と淺井裕介氏の「八百万の森へ」という2つの展示を中心に、新しく生まれ変わった横浜美術館の魅力をご紹介します。 歴史と現代が交差する空間デザイン... -
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東京国立博物館特別展:開創1150年記念『旧嵯峨御所 大覚寺-百花繚乱 御所ゆかりの絵画-』で感じる雅な美
先日、東京国立博物館 平成館にて開催された「開創1150年記念 特別展『旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-』」を拝観いたしました。その荘厳かつ華麗な世界は、心に深く刻まれるものがあり、伝統美と現代の感性が見事に融合する様相に、ただ... -
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創作ブランクの乗り越える。描けない時期を成長のチャンスに変える方法
「描きたくない」時期は、絵を描くプロセスの一部です。 ため息をつきながら、真っ白なキャンバスを眺めている——そんな瞬間、あなたは決して一人ではありません。何も生み出せない、描けない。その息苦しさと向き合うとき、多くの創作者が同じ苦悩を抱えて...
