Art– category –
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自然と人のダイアローグ
【超越性と神秘性】 今回のメインビジュアルにも使われているゴッホの作品。ゴッホは「見たままをそのまま描いている」自身では言ってる。アルルの空はそんなにライムグリーンだったのかな? ただ本展を見ていると可愛い色使いが多いんですよね。現代にも... -
ゲルハルト・リヒター展
【感情のノイズが訴えてくる】 ビルケナウゲルハルト・リヒター 抽象絵画はシンプルに感情を訴えてくるように思います。この作品《ビルケナウ》はアウシュヴィッツ強制収容所で密かに撮られた4枚の写真をもとに描かれたもの。本展でその写真の撮影許可はな... -
500年前と同じ情景を観る、能と狂言。
【初めての鑑賞】 風姿花伝や花鏡は読みましたがとてもユーザーファースト、読書をしているとたまに引用される人こそ能を大成させた世阿弥です。 今年、藤沢周さんが世阿弥を主人公に書いた小説「世阿弥 最後の花」がとっても良く、これはちゃんと能を観た... -
とっても盛り沢山な新しい美術館!?
【アーティゾン美術館】 東京駅から八重洲口を出て真っ直ぐ、日本橋や京橋あたりにある美術館。元々はブリヂストン美術館でしたが改名したんですね。ビルのフロントも綺麗ですし建物の中も開放的な空間です。 入場もスムーズ、なんだか都会にある新しい美... -
彫刻刀が刻む戦後日本―2つの民衆版画運動
【町田市立国際版画美術館】 町田駅を降り、高低差のある坂道をひたすら下ったところに美術館はありました。きっと日本坂道学会副会長のタモリさんはこの坂道好きだろうなと思いながら歩きました(笑) 今回はもう出オチですがメインビジュアルにあるこの... -
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
【美術展の歩き方】 いやぁ、、、平日の一番手なのに激混み?!(前日に日曜美術館で紹介したからかな)なので「観たいものから観る」鑑賞方法で回りました。本展で言えば最終章の印象派からになりました。 今回は前回同様に巨匠の解釈にプラスして「自分... -
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
【展覧会の入り口】 この雰囲気が好きです、特に写真よりもう少し暗めの夕暮れ時なんて神秘的です。外の世界と切り替わり、展覧会の世界観にスッと入っていけるような非日常的な体験ができます。 【巨匠たちの解釈と回答】 巨匠たちの作品はグッと作品に引... -
篠田桃紅展
【全ての事象が形成される前の姿】 抽象画をどう感じたら良いか分からなかったのですが、そんな杞憂は不要でした。多分初めて観に来た人でもお気に入りの作品があると思います。 篠田桃紅さんの作品はまるで「世界が誕生する前の世界」のようでした。全て... -
Beauty of Decayed Trans Am
【「No.105」ですらカッコ良く見えてしまう】 飯田橋駅から路地に入ったマンションの一室105号室にあるRollギャラリー。なんだか昔の高校みたいな、室内に入っても屋外があるようなどこか懐かしい雰囲気。 ベンジーのせいか部屋番号の「No.105」ですらカッ... -
本城直季 (un)real utopia
【メタバース】 流行りの言葉を使ってみました(笑)展示内のキャプションで本城さんご本人が仰っていた通り、ある種のメタバース感がありました。ミニチュアのように新たに作られた世界が仮想空間に通じるのかもしれません。 【地球を観る】 本当に普段自... -
Soul ジェーン エヴリン アトウッド展
【無関心の鏡】 普段見ていなかったもの(=無関心)を荒々しくも心揺さぶるようにさらけ出されたようでした。 閉ざされた世界の住人たちが被写体です。写っているものは"大多数の常識"とは違う世界、だから否定もしくは目を逸らしてしまう。作品は目を逸... -
上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー
【花や野菜が生きている】 去年からずっと気になっていてやっとこれました。上野リチさんのことは本展示会で初めて知りましたが様々なテキスタイルをデザインされた方なんですね。プリントされた生地を見てみると華やかだけど決して派手さはない印象です。...