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比べて落ち込む日、絵に戻るための3つの問い
SNSを見て、落ち込んでしまうことはありませんか? 誰かの絵を見て、自分が描く意味を見失いそうになる日──そんな日にこそ、自分を取り戻す問いがあります。 SNSを見て、心がざわついたときのこと 誰かの作品を見て、感動するより先に嫉妬してしまう日があ... -
アンゼルム・キーファー『Two Paintings』展|死と再生を描く、世界で最も美しい時間
ファーガス・マカフリー東京の展示空間に足を踏み入れたのは、平日の夕暮れ時。静寂に包まれた空間には他に鑑賞者はおらず、しだいに西日が差し込む中で、アンゼルム・キーファーの絵画はまるで呼吸しているかのように輝きを増していきました。 展示タイト... -
好きなことを好きであり続けるために、思い出したいこと
好きなことを"信じて続ける"ことに気づいたのはいつですか? あの日、ライブ会場で思い出したこと 先日、LOVE PSYCHEDELICOの25周年アニバーサリーライブを観に行った。 彼らの音楽は、デビュー当時からまったくブレていない。 それは"変わっていない"ので... -
コンペに落ちたあと、私がもう一度描けるようになった理由
作品を仕上げ、提出したあと、私はしばらく何も描けなくなった。 どこかに力を置き忘れてしまったようで、筆を持っても、手が空をつかむような感覚になる。 それは、「落選」という通知が届いた日のことだった。 コンペの結果は、自分そのものではないと知... -
「ヒルマ・アフ・クリント展」感想|命と静寂の対話。東京国立近代美術館で感じた魂のアート
朝の静けさを期待して訪れた東京国立近代美術館は、すでに多くの人で賑わっていました。その中には外国からの来場者も多く、ヒルマ・アフ・クリントという存在が、国境や時代を超えて多くの人の心を惹きつけていることに、静かに驚かされます。 「10の最大... -
「描けない時間」から始まる、自分に還る旅
絵が描けない。何も出てこない。 でもそのことに、意外と僕は驚いていなかった。 絵本コンペに向けて筆を取ろうとしたけれど、心がついてこなかった。技術や時間の問題ではない。「なぜ描くのか?」という問いに、今の僕はきちんと立ち返っていなかった。 ... -
藤田嗣治「7つの情熱」展レポ──乳白色と静かな変容の旅
SOMPO美術館で開催中の「藤田嗣治 7つの情熱」展に行ってきました。(※展示は撮影NGなので、この記事にある写真はすべて館外です) 今年は藤田嗣治 生誕140周年記念という節目。全国巡回中のこの展覧会は、彼の画業の核心にある「7つの情熱」 ──「自己表現... -
【展覧会レポ】柚木沙弥郎「ワクワクしなきゃ、つまらない」展で出会った“無邪気な創造力”
無印良品 銀座6F ATELIER MUJI GINZAで開催中の展覧会、Life in Art 柚木沙弥郎 展覧会『ワクワクしなきゃ、つまらない』に行ってきました! コンパクトな空間ながら、染色作品、リトグラフ、タペストリーに至るまで柚木ワールドがぎゅっと詰まった展示で... -
【現代アートって難しい?】岡﨑乾二郎「而今而後」展に行って、“わからなかった僕”が感じたこと
東京都現代美術館で開催中の「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」展に行ってきました。 正直に言うと、よくわかりませんでした。 でも、それでも、何かを感じた。 わからないなりに、何かを持ち帰った気がする。 これは、そんな“美術館... -
知らなかった、メキシコ美術の力──ふらっと訪れた「メキシコへのまなざし」展体験記
こんにちは! 先日、埼玉県立近代美術館で開催中の企画展「メキシコへのまなざし」展に、ふらっと立ち寄ってきました。 正直なところ、特別な目的があったわけでもなく、公園を散歩している延長で「ちょっと寄ってみようかな」という感じだったんです。 で... -
【感想レポート】山本容子×村上春樹の世界 – 早稲田大学「世界の文学と出会う」版画展の魅力
早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)で開催されている「山本容子版画展「世界の文学と出会う〜カポーティから村上春樹まで」」を訪れる機会に恵まれました。150点を超える版画作品の数々に触れ、文学と美術が交差する豊かな世界に浸ることがで... -
日本民藝館「仏教美学展」レポート:柳宗悦の不二美と下北沢散策ガイド
春の訪れを告げる梅の花が一輪二輪と咲き始めた日本民藝館。東京都指定有形文化財に指定された白壁の建物と石塀が、凛とした空気を漂わせています。今回は「仏教美学」展の鑑賞と、その後の下北沢界隈の散策で得た、深い学びと発見の記録をお届けします。 ...