シャガールをモチーフにしたビジュアルに興味を持ったので観に行きました。悲喜こもごも、人間の愚かさから、ふっと笑ってしまうなシーンが淡々と映し出されていました。
この淡々と場面が次々に移り変わることで、悲劇も喜劇もすべて合わさって人類は平等なのかなと思わされました。
信仰を失った牧師、バスの時間を気にする診療医師、化学の話をする男と興味のない女、無邪気に踊る3人の学生、家族を殺める人、気分の乗らない歯医者、同級生を傷つけたこと、嫉妬する男、靴が壊れて裸足で帰る女、孫の写真を何度も撮る家族
映画の世界はすべて曇り空のようでどこか哀愁漂う。
悲しみと喜びが繰り返される人類の涙を美しく描写した映画でした。