Minolta AUTOCORD 作例|Kodak GOLD 200 & Ilford HP5で撮る、光と影のかたち

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現像が仕上がるまでの数日間、あの静けさが好きです。
“どんなふうに写っているだろう”という期待と、少しのあきらめが混じる時間。

今回の撮影は、Minolta AUTOCORDにKodak GOLD 200(カラー)とIlford HP5 PLUS 400(モノクロ)の2本を装填して臨みました。色と影、やわらかさと粒子。そのどちらにも惹かれて、光のかたちを探す旅のような現像記録です。

※本記事ではプライバシー保護の観点から、人物の顔が判別できる写真は掲載を控えています。あらかじめご了承ください。

目次

使用したカメラとフィルム

フィルム独特の粒子感を味わいたくて、今回はどちらも中判ブローニーを使用。
現像は、前回の記事「Minolta AUTOCORD 作例|LomoChrome Metropolis & ORTHO 400、二眼レフ現像費用と設定メモ」と同じ現像所に依頼しました。
(現像費やスキャン設定などの詳細はそちらにまとめています)

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カラー編 ― GOLD 200が描く、やわらかな午後

最初のロールはKodak GOLD 200
秋晴れの日、恵比寿ガーデンプレイスを歩きながら、レンガの壁や光の反射を探しに。

GOLD 200は、思っていたよりもやわらかいトーンと光の滲みが印象的でした。
高彩度ではないが、夕方の光が少しだけ琥珀を帯びて写る。
粒子の粗さもほどよく、デジタルでは出せない“空気のあたたかさ”を感じました。

そして、部屋のカーテン越しに試したバルブモード
結果は少し失敗。。。
レンズの向こうでは、カーテンと外の物干し竿が淡く重なり、光の筋が揺れていた。
でも、その失敗の中に“時間”が写っているようにも見えて、不思議と気に入っています。

GOLD 200は、うまく撮ろうと思わないときほど、優しく写してくれるフィルムだと思います。

モノクロ編 ― HP5 PLUSが見せた、街の呼吸

次のロールはIlford HP5 PLUS 400
恵比寿から上野へ、さらに吉祥寺や新宿、神田まで、休日の光を追いながら歩きました。
モノクロで撮ると、街の音が少し遠くに感じる。

これまでの自分は、コントラストの強い白黒が好きでした。
でも、今回現像を受け取ってみると、グレースケールの幅が心地よい写真がいくつもありました。
階調が広く、光がやさしく滲んでいる。
HP5は“静かなモノクロ”を描くフィルムなのかもしれません。

バルブ撮影に挑戦した新宿ルミネ前のカットでは、車の残像が白い軌跡になって残りました。
見方によっては失敗だけど、僕にはそれが「通り過ぎていく時間」のように思います。

粒子が少し荒れているカットも多い。
けれど、そのざらつきの中に、人の気配や息づかいが確かにあった。

街は止まらない。
でも、その中で立ち止まる瞬間を写せたことが、今はただ嬉しいです。

撮影メモと現像について

  • 撮影本数:カラー1本/モノクロ1本(各12枚)
  • 撮影地:恵比寿、上野公園、東京都写真美術館、吉祥寺ハーモニカ横丁、新宿ルミネ前 ほか
  • 撮影条件:曇り〜晴れ
  • 現像所:前回と同じ(詳細はこちらの記事

粒子感やトーンの違いを見比べると、同じカメラでもフィルムによって世界が変わることを改めて感じました。
特にモノクロの階調は、光の「厚み」を教えてくれました。

光と影のあいだにある“静けさ”

現像を終えて感じたのは、「写らなかったもの」にも意味があるということ。
思い通りに撮れなかった写真も、ピントが外れた一枚も、いまの自分の“呼吸”のように見える瞬間があります。

Minolta AUTOCORDのファインダーを覗くと、いつも少し世界が静かになる。
逆さまに映る景色の中で、光が線になり、影が形を持ちはじめる。

たぶん僕がこのカメラを手にしてからずっと探しているのは、その“あいだ”の時間。
完璧でも、劇的でもない。
ただ光が流れていく、その一瞬を残すこと。

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Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。

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