Minolta AUTOCORD で LomoChrome Metropolis(クロスプロセス)と MARIX ORTHO 400(モノクロ)を試写しました。久しぶりに手にした二眼レフ。そのウエストレベルファインダー越しに、静かに世界と向き合う時間が戻ってきました。
本記事では作例に加え、ネット現像「フラッシュ」の料金・納期や、実際の撮影時の設定メモもまとめています。
1. 再び二眼レフを手にした理由
知人から1年だけ借りていた二眼レフカメラを返却して早半年。
夏の硬い光と長い影を前に、二眼レフカメラに顔を近づけ、ウエストレベルファインダー越しに世界を覗く瞬間だけが持つ、あの静かな高揚をもう一度味わいたかった。

それが Minolta AUTOCORD をお迎えした、いちばん素朴な理由でした。
- 中古相場:稼働品は 5 〜 8 万円台。ジャンクはもっと安いが、修理代を考えると逆に割高。
- 購入の決め手:Yahoo!ショッピングのポイント還元+レビュー評価が高い専門店。
- 名前を授けた:
- DM-336= Dream Messenger – No.336
- いつか海外個展の DM(招待状)を、このカメラで撮った写真で作る――そんな願いを込めました。
- 「3+3+6=12 → 1+2=3」…数秘術の“3”は〈創造・自己表現・子ども心〉。絵本作家でもある自分のテーマとリンク!

2. フィルムは 2 本、性格は真逆
「フィルムを替えるだけで、街の気配がまったく変わる」──
今回は 色を抜く Metropolis と 階調を際立たせる ORTHO、真逆のキャラクターを並べてテストしました。
フィルム | 特徴 | 今回のねらい |
---|---|---|
LomoChrome Metropolis 120 (ISO 100–400) | 都市向けの低彩度シネトーン | クロスプロセスで“錆びた都市”を強調 |
MARIX ORTHO 400 120 | 粒状強め・赤に極端に反応しないオルソクロ | モノクロで余計な情報をそぎ落とす |
- LomoChrome Metropolis 120
- 高コントラストながら彩度をそぎ落とし、グリーンがシアンへ転ぶ独特の都市色。
- ISO は 100〜400 の可変式。今回は ISO 200 相当で設定。
- ▶︎ Amazonで見る → Metropolis 120 1本パック
- MARIX ORTHO 400 120
- オルソクロマチック特有の高コントラストと粒状感で、赤系をぐっと暗く沈めるモノクロ。
- ISO 400 なのにハイライトの粘りが強く、室内でも意外とトーンが残る。
- ▶︎ Amazonで見る → MARIX ORTHO 400 120 フィルム


3. 格安ネガフィルム現像専門店「フラッシュ」実費レポート
郵送キット不要・レターパックで気軽に送れる、東京・品川の格安ネガフィルム現像専門店「フラッシュ」を利用しました。(公式サイト ➜ https://flash99.co.jp/)
選んだ理由は3つ
- 料金が明快 … メニューが細分化されておらず、クロスプロセスやモノクロもワンプライスで注文可。
- 追加料金なしで特殊現像OK … クロスプロセスや B&W を混在させても割増ゼロ。初心者でも迷わない。
- 納期が読める … メールで「受領→発送」の連絡が来るので安心。
受注フローは〈注文フォーム入力→フィルムをレターパック投函→ラボ受領メール→仕上がりメール(DLリンク付き)→フィルム返送〉というシンプルさ。
クロスプロセスと B&W を混在させても実質 11〜12 日で手元に戻るのは助かります。
項目 | Metropolis 120 | ORTHO 400 120 | 備考 |
---|---|---|---|
注文メニュー | クロスプロセス+Wインデックス+CD(16bit) | B&W現像+インデックス+CD(16bit) | 35mm/120 共通 |
価格 | ¥1,200 | ¥1,820 | 税込・2025/7現在 |
送料 | レターパックライト ¥430(2本まとめて郵送) | 追跡あり | |
投函→発送連絡 | 6/22(日) → 6/29(日) | 7 日 | |
手元到着 | 7/3(木) | 計 11〜12 日 |
クロスプロセス+B&W の組み合わせは納期がやや長め。余裕をもって依頼するのがおすすめです
4. 撮影日記と小さな失敗談
撮影時設定メモ
- SS:晴天下 1/200 s 基準。日陰・室内は 1/60 s 〜 1s まで落とし、脇を締めて手持ち。
- 絞り:
- 直射 → f/22
- 薄曇り・木陰 → f/5.6〜8
- 室内モノクロ → f/3.5
- 測光:スマホ露出計サイトで EV を確認し、AUTOCORD のダイヤルに入力。
- 失敗談:多重露光を試そうとして巻き上げを忘れ、まっ黒コマで喪失(笑)。でも“事故”が愛おしいのもフィルムならでは。
撮影して感じたこと
- 久々でする二眼腰構え
ファインダーのスクリーン越しに浮かぶ像が、レンズを通った「現実」そのもの。これだけで少し胸が熱くなる。 - モノクロの潔さ
情報を削ぎ落とすからこそ、光と質感だけが残る。被写体の“目の前にある理由”を突きつけられる感覚。 - 一枚100円の贅沢
1ロール12枚。コスパもタイパも最悪だけど、シャッターを切る前に “本当に撮りたいか” を問う時間が豊かだ。
5. 作例ギャラリー
LomoChrome Metropolis 120 (ISO 100–400)









MARIX ORTHO 400 120






※本記事ではプライバシー保護の観点から、人物の顔が判別できる写真は掲載を控えています。あらかじめご了承ください。
6. まとめ ── “遅い写真” の手触りをもう一度
「コスパもタイパも悪いのに、なぜフィルムを続けるのか?」
答えはシンプル。12回しかない選択が、世界の見え方を変えてくれるから。
- クロスプロセスやオルソクロの異色フィルムは、意外なほど二眼レフと相性が良い。
- ネット現像なら実質2週間でデータ化まで完結。
- 失敗を含めて “作品” に昇華できる寛容さはデジタルにはない魅力。
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「感性を大切に生きたい」そんなあなたへ。
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「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
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