どこかで聞いた言葉です。感情を込めるのではなく、型から紐付く感情を表現する。
能や舞踏には感情を表現する型(所作や振る舞い)があります。絵もドラマチックに魅せるためにコントラストを強くしたり、優しい世界には淡い濃淡を選びます。
自分の感情を込めて絵を描くのではなく技巧を使います。計算して、視点を変えて、数々の要素を積み上げた結果が一つの作品になります。
しかし、このままでは味気なく深みのないものになってしまい、一見「綺麗」なだけのものになる。こういった緻密さを壊すものに大胆さ(アドリブ)があると思っています。そして、このアウトオブコントロールが加わることで人間の面白み表現される。面白みとは演者や作家の感性が宿って初めて滲み出るものだと。
感性を養うものは、普段の暮らしの中でどれだけ感動するかだと思います。音楽や人の話、本や料理、一つ一つを大切にしていくことです。
能に興味がある今日この頃、思ってたことと違ったブログになってしまった。