前回の記事では「熊本の思い出」を振り返りました。続いて、今回は「芸術と文化」についてご紹介します。
熊本城 -「銀杏城」の誇りと復興のシンボル
熊本城、通称「銀杏城」。日本三名城の一つで、その優美な姿勢が特に印象的です。熊本市北区植木町の尖った舌状台地、京町台地の尾根に広がっています。
2016年の九州地方の地震で大きな被害を受け、現在も復旧作業が進んでいます。2021年3月には、天守閣の復旧が完了し、内部公開が再開。復旧作業の進捗に合わせ、築城から現代までの歴史を紐解く展示が訪れる者を魅了します。
特に、2021年までの復旧進捗と共に熊本城の美しい風景を満喫できました。
熊本市現代美術館 – 芸術の実験と挑戦
熊本市現代美術館（CAMK）は、熊本市中心部に位置する複合施設「びぷれす熊日会館」の3階にある現代美術館です。美術書や漫画が閲覧できる図書室、講演会やコンサートなどのイベント会場、キッズ・サロン、ミュージアム・ショップなどを併設しています。訪れた際には、「遠距離現在 Universal / Remote」と「烏山秀直展 絵画になる時間」の二つの展示を鑑賞しました。
遠距離現在 Universal / Remote
20世紀後半から広がった世界規模の人、資本、情報の移動。スマートデバイスの普及とともにさらに加速しました。この展示では、グローバルな移動に伴う問題を取り上げ、2020年の国境を越えるパンデミックにより人の移動が停止されたことで浮かび上がった資本や情報の姿を考察しています。
監視システムやテクノロジーの進化がもたらす滑稽さ、そして深刻な孤独。これらの要素が現代社会における課題と向き合っているように感じられました。
烏山秀直展 絵画になる時間
烏山秀直は「点」をすべての始まりと仮定し、その「点」を一つ一つ「置く」ことで作品を制作しています。
最近では、身の回りのものから顔料を作り、オリジナルの「絵具」にして作品に使用しています。この展示では、その特殊な絵具を用いてどのように絵画が変化するかを探求しています。
烏山自身も予測不能な結果に挑戦しており、絵画がいつ始まり、どこで「なる」のかを考えさせられました。ゆっくりと時間が流れる中で、烏山の「絵画になる時間」を感じることができました。
文林堂本店 – 老舗の文具店と熊本のアート
文林堂本店は、熊本市中央区に位置する140年以上の歴史を誇る文具店です。明治10年に文房四宝の店として創業し、美術に関する総合専門店として営業しています。
お店に入ると店主さんが明るく声をかけていただけました。店内には豊富なアート用具が陳列され、その中から自分の好みに合ったものを見つける楽しみが広がります。2階にはギャラリースペースもあり、熊本の芸術家たちの作品を鑑賞することができました。
手取天満宮 – 神聖な瞬間と嬉しいご縁
手取天満宮は、学問の神様・菅原道真公を祀る神社として知られています。1650年頃に築かれ、熊本藩士たちの信仰を集めました。学問や書道、厄除けなど、さまざまなご利益があります。
最終日には偶然にも神主さんがおり、お賽銭を捧げると神楽鈴を鳴らしてくれました。その瞬間、清らかな気持ちに包まれ、良いことが訪れそうな予感が胸に広がりました。
前回の「熊本の思い出」から続く旅。熊本城の威容、実験的な美術館、伝統ある文具店、神聖な神社。これらの場所を通じて、熊本の多様な魅力を感じました。次回は「本とレコード」の旅にご案内します。お楽しみに！
Tomorebi
Tomorebiは、Tomo + Komorebi（木漏れ日）から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。
Gallery Tomorebi
誰かの生活や営みを豊かにしたいという思いから、「Gallery Tomorebi」を始めました。
「Gallery Tomorebi」は、アートを手軽に手に入れることができるギャラリーサイトです。
あなたの暮らしを彩る作品を提供し、毎日の暮らしを豊かにすることを目指しています。
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