Minolta AUTOCORD 作例|吉祥寺・砧公園の色、丸の内・根津神社の影

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二眼レフカメラ「Minolta AUTOCORD」で撮影した、2本のフィルムの現像が届きました。
今回使用したのは、カラーの「LomoChrome Color ’92 Sun-kissed」と、モノクロの「ILFORD HP5 PLUS 400」。

吉祥寺や世田谷美術館、砧公園の緑。東京駅や丸の内の建築、根津神社の鳥居。
どれも東京の風景ですが、フィルムを通して見ると、異なる表情が現れます。

今回はそれぞれのフィルムから10枚ずつ、計20枚の作例を選びました。

目次

使用したカメラとフィルム

項目使用機材
カメラMinolta AUTOCORD
撮影フォーマット6×6判
カラーフィルムLomoChrome Color ’92 Sun-kissed 120
モノクロフィルムILFORD HP5 PLUS 400 120
フィルム感度ともにISO 400

Minolta AUTOCORDは、120サイズのブローニーフィルムを使用する二眼レフカメラ。6×6判の正方形の写真を、1本につき12枚撮影できます。

今回の2本は、どちらもISO 400。
ただし、仕上がった写真の表情はずいぶん異なりました。

Ordinary Ghosts — ありふれた幽霊たち

LomoChrome Color ’92 Sun-kissed 120 作例

撮影地:吉祥寺・世田谷美術館・砧公園

今回のカラーフィルムは、ロモグラフィーの「LomoChrome Color ’92 Sun-kissed」。

メーカーは、柔らかなオレンジやイエローなど、暖かみのある発色を特徴として紹介しています。

ところが今回の写真では、深い緑や、紫がかった光が印象的でした。
植物に囲まれた建物の壁には淡い紫が差し、窓や木々の緑は濃く残っています。

暗い路地や植物に覆われた場所では、画面の大部分が黒く沈み、奥にある小さな光が目に留まります。

明るい場所とは、まったく違う表情です。

このフィルムの発色は撮影条件や現像・スキャンによって変化しますが、今回の仕上がりには、現実の風景から少し色がずれたような不思議さがあります。

砧公園の木々や遊歩道。

緑の濃淡に紫色の光が混じり、枝先の赤い実が浮かび上がっています。

同じ緑でも、光の当たる葉と、影の中にある葉では色が異なります。

木々の間に残された枯れた枝。

誰も座っていない椅子と、閉じられたパラソル。

何か特別な出来事が写っているわけではありません。

それでも、こうした風景を並べていると、不思議と何かの気配が感じられます。

今回のカラー写真には「Ordinary Ghosts(ありふれた幽霊たち)」というタイトルを付けました。

光がほとんど届かない空間と、オレンジ色が滲んだ一枚。

暗い部分はかなり沈み、明るい部分では色が淡く変化しています。

今回のLomoChrome Color ’92 Sun-kissedで特におもしろかったのは、こうした色や明暗の揺らぎでした。

Even Shadows Have Addresses — 影にも住所がある

ILFORD HP5 PLUS 400 120 作例

撮影地:東京駅・丸の内・三菱一号館美術館・根津神社

続いて、モノクロフィルムの「ILFORD HP5 PLUS 400」。

ISO 400の定番白黒ネガフィルムで、標準的なコントラストと幅広い露出許容度を特徴としています。

今回の撮影地は、東京駅と丸の内周辺、三菱一号館美術館、根津神社。

東京駅の丸の内駅舎と、その背後に並ぶ高層ビル。

色彩がなくなると、建物の輪郭や窓の反復、空との境界が際立ちます。

丸の内の街並みでは、高層ビルの間に落ちる光や、建築物の直線が印象的でした。

三菱一号館美術館の周辺では、古い建築意匠と現代的な街並みが隣り合っています。

異なる時代の建物も、モノクロ写真の中では同じ明暗によって形づくられます。

長く伸びる回廊。

右側の柱には強い光が当たり、奥へ進むにつれて暗くなっていきます。

今回のモノクロ写真の中でも、特に光と影の形が印象的な一枚です。

そして、根津神社。

門の向こうに続く参道や、幾重にも連なる鳥居。

丸の内の整然とした建築とは異なる、木々や石の質感が現れます。

鳥居が連なる道では、柱の反復によって奥行きが生まれています。

モノクロになると、朱色の鳥居も明暗の一部となり、柱の形やその間にある空間へ目が向きます。

境内に佇む狐の像。

石の表面に刻まれた凹凸や、周囲の木々の陰影。

今回は、街の建築から神社の石像まで、同じフィルムで撮影しました。

それぞれの場所に、それぞれの光があり、影があります。

このモノクロ写真には、「Even Shadows Have Addresses(影にも住所がある)」というタイトルを付けました。

2種類の120フィルムで撮影してみて

今回使用したのは、どちらもISO 400の120フィルム。

ただし、カラーとモノクロでは撮影場所も光の条件も異なるため、性能を直接比較したものではありません。

それでも、仕上がった写真から感じる違いはあります。

LomoChrome Color ’92 Sun-kissed

今回の作例では、深い緑と紫がかった光、褪せたような色彩が印象的でした。

とくに植物や建物のある風景では、色そのものがおもしろい表情を見せてくれます。

ILFORD HP5 PLUS 400

建物の直線や石の質感、強い日差しがつくる陰影が印象的でした。

黒く沈む部分と、中間調が残る部分。その明暗によって、画面に奥行きが生まれています。

なお、どちらのフィルムも、実際の描写は露出や現像、スキャンの設定などによって変わります。

今回の作例は、そのひとつの仕上がりとして参考にしてもらえたらと思います。

二眼レフカメラの現像と、過去の作例

これまでにもMinolta AUTOCORDで、さまざまな120フィルムを使ってきました。

今回と同じLomoChrome Color ’92 Sun-kissed、ILFORD HP5 PLUS 400の過去の作例も公開しています。

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また、ブローニーフィルムの現像料金やスキャン設定、依頼方法については、以前の記事にまとめています。

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おわりに

吉祥寺の路地と、砧公園の緑。

丸の内の建築と、根津神社の鳥居。

同じ東京でも、目を向けるものによって、さまざまな風景が現れます。

現像が終わってから、撮影した風景ともう一度出会う。

二眼レフカメラでの撮影を、これからも楽しんでいきたいと思います。

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