絵を描くことは、わたしの人生そのもの｜日常に根ざす創作の意味

絵を描くことが、生活の中に当たり前にある人へ。
絵が特別であり、そうでなくてもかけがえないものだと感じているあなたへ。

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寝る前に絵を描く、それは日記のようなひととき

夜が更けて、静かになった部屋の中で描く線。特別なものを作ろうとするのではなく、その日の気分をすくうように、紙にペンを走らせる。

作品でもない、発表するための何かでもない。ただ、その日を終える前に、自分の心の輪郭をなぞるような、ささやかな時間。絵を描くことが、眠る前の“営み”になっている。

誰にも見せないからこそ、何の遠慮もなく、言葉にならないものを描ける。日記のようでいて、日常のリズムそのもののような描く時間がある。

絵を通して、内面はそっと見つけてもらえる

絵を見て感想をもらうとき、それがまるで自分自身を見てもらえたような感覚になることがある。

普段、言葉にできない想いや、表には出ない感性。それらが、絵の中にはにじんでいる。だからこそ、絵について何かを受け取ってもらえたとき、自分の存在ごと認められたような、静かな喜びがある。

絵は分身のようでありながら、描く人自身よりも正直で、透明なものかもしれない。

好きなものに理由はいらない。ただ、描いてきた

ゲームのイラスト、音楽、漫画。

「なぜ好きなのか？」と問われても、うまく説明できない。ただ、見るたびに心が動いて、何度も手を伸ばしたくなる。そんな感覚が、ずっと変わらず残っている。

昔も今も、言葉ではなく感覚で「好き」と思えるものがある。そこに理由はいらなかった。ただ、触れたくて、描きたくて、続けてきた。それだけで十分だった。

「絵描き」という言葉がしっくりくる理由

イラストレーターや作家という肩書きよりも、「絵描き」という言葉がしっくりくる。

それは、絵を描くことが“生活の中にある”から。日々の中で、お茶を飲むように、ひと息つくように、描いている。

絵は特別なもの。でも、日常でもある。どちらかではなく、その両方を受け入れながら、生きている。

描くことで、自分の人生が形になっていく

毎日描いてきた線たちが、過去のどこかで忘れかけた気持ちや、まだ言葉にならない思いを、少しずつ形にしていく。

描いた絵の数だけ、自分の生きてきた日々が積み重なっていくように感じられることがある。

特別な瞬間じゃなくてもいい。誰にも見せない一枚でもいい。

今日描いたその線が、明日の自分を少しだけ照らしてくれる。そう信じられる日々を、絵はそっとつくってくれている。