自分の気持ちに嘘がつけなくなってきた─感情に寄り添うという変化

「最近、自分の本当の気持ちに嘘がつけなくなってきた」

そんな実感を抱いたのは、THE COACHのインテグレーションコースが始まってから1ヶ月が経った頃のことでした。

言葉にすることよりも、まず自分の感情に耳を傾ける。

「好きなこと」「やりたいこと」の純度や感度が、少しずつだけど、確かに高まってきている気がします。

これまでは、感情を整えて「うまく伝えよう」としたり、言葉の体裁を整えることにエネルギーを使っていたかもしれない。でも最近は、言葉の奥にある“加工される前の気持ち”にこそ、本当の価値があるのではないかと感じるようになりました。

「言葉」ではなく、「感情の純度」が指針になる

たとえば、言葉を使って自分の考えや思いを話そうとするとき、どこかで自分の気持ちに“嘘”をついているような違和感が生まれる瞬間があります。

表現を整えすぎると、言葉に閉じ込められてしまう気がして。

「これって本当に自分の本音かな？」と、自問するようになりました。

そんなときこそ、言葉よりも、感情に目を向けてみる。呼吸の変化や、胸のざわめき。何かが“引っかかる”ような違和感に、ちゃんと気づいてあげる。

そうすることで、「本当はどうしたいのか？」が、少しずつ見えてきたのです。

「願い」を誤魔化せなくなってきた

この1ヶ月の変化を振り返ると、最も大きいのは“自分の願いに忠実になった”ことかもしれません。

以前の自分なら、やりたいことがあっても、環境や他人の期待に合わせて少しずつずらしたり、「これは無理だから」と自分を納得させる方向へ持っていっていました。

でも今は、その“ずれ”に敏感になっています。

自分の中の「本当はこうしたい」「これが好き」という感情が、誤魔化しを許してくれない。無理に納得しようとしても、違和感が胸の奥に残り続ける。

これは苦しさでもあるけれど、同時にとても誠実な変化だと感じています。

ライフコーチとして、いま感じていること

僕はライフコーチとして、クライアントさんの感情に寄り添いながら対話をしています。

その中で、こんな風に自分の“本当の気持ち”に気づき始める人が、少しずつ増えてきているように感じます。

「本当はやりたいことがあるけれど、怖くて動けない」

「こう言えば丸く収まるってわかってるけど、それじゃ自分に嘘をつくことになる」

そんな声に出会うたびに思うのです。

自分の感情に嘘がつけなくなるというのは、勇気の始まりなのだと。

感情に素直になることは、ときに怖いし、不安もあります。 でも、それを無かったことにしない。 その違和感にちゃんと目を向けることが、「ほんとうの自分を生きる」ための最初の一歩になるのだと、僕は信じています。

感情に正直になる人へ、寄り添いたい

もし、この記事を読んでくれたあなたが「最近、自分の感情に嘘がつけなくなってきた」と感じているなら。それは、あなたが本当に大切にしたい何かに気づき始めている証拠です。

うまく言えなくてもいい。 答えが出なくてもいい。

でも、そこにある“本音”のようなものを、一緒に見つめていく時間は、きっとあなたの人生にとって意味のある旅になるはずです。

さいごに

言葉には、時に力があります。 でも、感情には“奥行き”がある。

言葉の奥にある、まだうまく掴めない気持ち。 言葉にならない願い。

そこに耳を澄ませることが、これからの生き方や働き方をつくるヒントになるかもしれません。

ライフコーチとして、これからもその“揺らぎ”に寄り添いながら、ともに歩んでいきたいと思っています。