手放すことで始まった変容 ─ 子どもの頃のモチーフが戻ってきた理由

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10月下旬、季節が内側へ沈んでいく「霜降」の日に、ひとつの瞑想を行った。

https://twitter.com/YusukeOkada_07/status/1977132104837480561

「霜降のオープンプラクティスデイ(OPD)」は、僕がコーチングを学んだ THE COACH の創設者のひとり、“おかちゃん”こと岡田さんが主催している場だ。

目次

手放すと、静かに動き始めるものがある

瞑想が始まる前に、こんな問いが投げかけられた。

「今の自分が手放すとしたら、何を手放したいのか。」

その言葉が、静かに胸の奥で長く響いていた。

小学三年生の文集を思い出した。
そこには「有名な人になりたい」と書いてあった。

理由ははっきりしない。
ただ、当時の自分にとって、外側へ向かう象徴のような言葉だったのだと思う。

その願いを、その日の瞑想の中でそっと手放した。
すると、SNSでの見せ方やブログの調整が自然と変わり、
人目を意識しすぎる癖が静かに薄れていった。

外に向かう力が弱まると、
代わりに、自分の内側に残っていたものが浮かんできた。

子どもの頃のモチーフたちが、ひとつずつ戻ってきた

翌日、インナーワークに取り組んだときのこと。
水面の上をアヒルが歩いている映像が見えた。
その先には淡い光の野原のような景色が広がっていた。

説明のつかない映像だったが、
どこか以前にも触れたような気配があった。

そこから少しずつ、
アヒル、夜空、月、花、サーカスの断片──
子どもの頃に惹かれていたモチーフが戻ってきた。

懐かしさを求めたわけではない。
ただ、手放して空いた場所に、
自然に現れてきたという感覚だった。

余白ができると、
必要なものは勝手に戻ってくるのかもしれない。

“離れ際”の風景が示していたもの

水彩用紙に描いた一枚の絵がある。
薄く雪が残る森の手前で、
中央に細い空白が伸びている。

描いているとき、感情は大きく揺れなかった。
冷たさを含んだ静かな場所で、
雪の下にまだ見えていない何かが残っているように感じた。

それは劇的な変化ではなく、
“まだ溶けきる前の段階にいる” という知らせのようだった。

変容といっても、大きく形を変えるものではなく、
小さな違和感や緊張がほどけていくような、
ゆっくりとした動きなのだとわかった。

日記に描く絵が、内側の動きをそのまま映す

日記帳に小さな絵を描くようになった。

アヒルを描いた日は、落ち着きを求めていたのかもしれない。
夜空の絵が多い日は、静けさに寄りたかったのだろう。
花の絵は、気持ちが少し軽くなった日によく描いた。

そして、苺を描いた日は、
どこか「平和であってほしい」という思いが色に混じっていた。
鮮やかな赤が、強さではなく“祈り”として紙に広がっていく感覚があった。

使っているのは、ステッドラーの水彩色鉛筆と、
ウィンザー&ニュートンの水彩絵具
日記帳のざらっとした紙には、にじみが生まれる。

優れた道具というより、
“決めすぎない道具” のほうが今の自分には合っていた。
思い通りにいかない広がり方に、
その日の状態がそのまま映ってくれる。

描くことが目的ではなく、
手放したあとに生まれた余白に、自然と描きたくなるだけだった。

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源流へ戻るという変化

この秋に起きたことをまとめると、
新しい挑戦をしたわけではない。

むしろその逆で、
手放すことで、自分の源流へ戻っていった。

そこに戻ったことで、
変容は静かに始まっていた。
方向転換ではなく、
本来いた場所に立ち返っただけなのに、
見えるものが変わっていった。

もしあなたの中にも、
ふと戻ってくる“昔好きだったもの”があるなら、
それは今のあなたへ還るための、小さな入口かもしれません。

静かな変化に寄り添う時間

今回の気づきを通して、
“自分の歩幅で進むこと” の大切さを改めて感じた。

外の情報が少し遠のき、
内側の速度に合わせて進むと、
次に向かう道は自然と見えてくる。

僕が大切にしているコーチングも、
そんな静かな変化の土台を整えるものです。
意志で変えるのではなく、
手放したあとに浮かんでくるものを共に見ていく時間。

もし似た流れのなかにいるなら、
こちらに詳しく書いています。

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案内というより、そっと置いておくような感覚で。

自分に還るための静かな対話を。

創作や仕事、そして日々の選択。
どんなときも、私たちの内側には「静かな声」が流れています。

けれど、焦りや比較、外からの期待に追われるうちに、
その声がかき消されてしまうこともあるかもしれません。

コーチングは、
“誰かになる”ためではなく、
“自分に還る”ための対話を大切にしています。

あなたが本来のリズムを取り戻し、心の流れと調和して歩めるように。

こんな想いを抱いていませんか?

  • 自分の創作や表現に自信を持てず、立ち止まってしまう
  • アイデアはあるのに、形にできず焦ってしまう
  • 自分のペースを信じたいのに、比較や不安で揺らぐ

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静かに耳を澄ますように、
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