「上手く描けない」「自分らしい表現が見つからない」そんな悩みを抱える方へ。私も同じように悩む一人の表現者として、インクドローイングとの出会いが教えてくれた新しい可能性についてお話しします。
芸術の世界には、様々な表現方法があります。絵筆を持つ手、ピアノの鍵盤に触れる指、それぞれが異なる方法で感動を伝えようとしています。私自身、表現することへの不安や迷いを抱えながらも、インクドローイングとの出会いで新しい可能性を見つけました。今回はその表現の喜びを再発見する旅を、同じように芸術表現を模索している皆さんと共有できればと思います。
Gペンが開く新しい表現の扉
「修正が効かない」という不安から長らくGペンには触れることができませんでした。しかし、藤田嗣治の繊細な線描に魅了され、思い切って挑戦してみることに。その結果、思いもよらない発見がありました。
線が重なり合うことで生まれる味わい深さは、一度きりの線だからこそ持つ魅力です。失敗を恐れる気持ちは今でもありますが、それ以上に予想外の表現との出会いが楽しみになってきました。現在は筆ペンと水を使ったぼかし技法にも挑戦中です。
音楽と絵画の共鳴ー多彩な音色と色
私の作品で多く見られる音楽家のモチーフ。これは単なる趣味ではありません。今年、縁あってピアノコンサートのメインビジュアルを担当させていただき、音楽と絵画の深いつながりを実感しました。
ピアノは「小さなオーケストラ」と呼ばれます。私が現在取り組んでいるモノトーンでの表現は、ピアノの白鍵と黒鍵という二色の世界観と不思議なほど響き合います。いつかピアノが奏でる豊かな音色のように、色彩豊かな作品も手がけてみたいという夢があります。
ジャスチャーが導く人体の流れ
「完璧な絵を描かなければ」というプレッシャーに押しつぶされそうだった時、「人物デッサン パーフェクトノート」との出会いが転機となりました。特に「ジャスチャー」という考え方は、 人体の観察から線のリズムが生まれ新たな表現への扉を開いてくれました。
(彼のドローイングは本当に素晴らしいですよね)
インクドローイングでは特に人物の顔のパーツで苦戦します。1ミリのズレが表情を大きく変えてしまうからです。でも、そんな「失敗」が思わぬ魅力を生むこともあります。完璧を求めすぎない気持ちが、むしろ表現の幅を広げてくれるのかもしれません。
おわりに
花を描くとき、私は祝福の気持ちを込めます。
その柔らかさと凛とした強さ、儚さまでも表現したいと思うのです。一方、人物画ではその人の人生や物語までも描き込みたい。まだまだ試行錯誤の連続ですが、それも成長の過程として受け入れています。
インクドローイングは、私に「完璧でなくていい」という気づきをくれました。これからも様々な挑戦を重ねながら、感動を伝える作品作りを続けていきたいと思います。そして同じように表現を模索している皆さんと、その喜びや発見を共有できれば嬉しいです。
表現することに迷いを感じているあなたへ。一緒に、自分らしい表現の形を見つけていきましょう。
【関連情報】
- 人物デッサン パーフェクトノート クロッキーで磨く人物描写の上達メソッド
- グレン・ビルプのドローイングマニュアル
- Zig 呉竹 漫画インク ZIGCARTOONISTBLACKINK6060mlCNCE104-6
(出来ることから始めましょう)
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Tomorebi
Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。
Gallery Tomorebi
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