画家として、アーティストとして自分の表現したいものを描けなくなった経験はありませんか?私はそれに悩まされていました。自分の中にある感性に素直に従いたいと思いつつ、過剰に自分に厳しくなり過ぎ、何も手につかなくなってしまうこともありました。しかし、最近になって自分に優しく描くことの大切さを再認識しました。今回はその経験から、同じように悩むアーティストの方々に向けて、自分に優しく描くことがどれだけ大切かをお伝えします。
自分に優しくなり、本当に描きたいものを描くこと
私は絵本画家を目指しています。しかし、小さな頃から絵心があるわけでもなく、美大を出ているわけでもありません。絵を描き始めたのは10年ほど前からです。誰に教わることもなく「あぁ、あんな風に絵が描けたらな」など憧れから入りました。
何とか続けて絵を描くことはできましたが、やはり納得のいく絵が描けません。コンペに出そうとしても「こんな絵では評価されない」「誰々の絵の方が・・・」「(何周もして)これって他人を意識しすぎでは?」など堂々巡りを繰り返していました。
抽象画を描く
これまでは何か具象を描こうと思い四苦八苦していました。しかしなかなか思うように、と言うより、心から納得するものが描けずに見えないコンプレックスと戦っていました。
ある時、気分転換に抽象画を描いてみました。抽象画には、一見すると何が描かれているのかわからないような絵が多くあります。しかし、その中には描かれたモチーフに深い意味が込められていることもあります。
頭でっかちになっていた私にとって、気持ちの赴くままに描くことは、心の解放に繋がりとても心地の良い体験でした。誰と比較することもなく描いた作品は「私そのもの」だったのです。
喜怒哀楽、浮き沈み、天気、気圧、その時の自分の全てを受け止めて「作品に昇華する」ことで自分を肯定できました。なぜなら、どんな自分にも寄り添い、認めることで、自分に優しくなり本当に描きたいものを描けたからです。
自分の感性を信じること
抽象画を描くことで、自分の感性を信じることが大切だと気づきました。自分の描きたいもの、表現したい世界があるとしたら、それを自信を持って描くことが必要です。他人の評価や傾向に振り回されていると、自分の描きたいものが描けなくなってしまいます。そこで私は、自分が描きたいものを描くことで、自分の感性を信じるように心がけることにしました。
勇気を持って自分の絵を描く
自分が描きたいものを描くことは、ときに勇気が必要です。他人の意見や評価に影響されず、自分の描きたいものを描くことは、簡単ではありません。しかし、自分の絵に自信を持っていることが、自分自身の成長や進化につながると私は信じています。他人に迎合することではなく、自分の描きたいものを描くことで、自分自身の世界観を広げることができます。
自分の絵の魅力を見つける
自分が描いた絵に、必ず何かしらの魅力があると思います。それは、他人には理解できないような、自分自身が感じた世界観やエモーションが込められていることが多いです。自分の絵の魅力を見つけることで、自分の絵に自信を持ち、自分自身の感性を信じることができるようになります。
自分自身と向き合うこと
自分自身と向き合うことは、自分に優しくなることと同じくらい大切だと私は思います。自分が描きたいものを描くことで、自分自身を認め、自分自身と向き合うことで、自分自身を受け止めることができます。自分自身を受け止めることで、自信を持ち、自分自身に対して素直でいられるようになります。
素直に描く
抽象画を描くことで、私は自分の中にある純粋な感性を取り戻したような気がしました。それまでのように頭でっかちになって、他人の意見や評価に左右されずに、自分が描きたいものを自由自在に表現することができるようになりました。
そのうちに、自分の感性に素直になって、自分が本当に描きたいものを描くことが大切だと気づきました。他人の意見や評価を気にしないことで、自分の内面にあるものを表現することができ、それが自分自身を表現することでもあったのです。
描くことで自分を表現する
絵画は言葉にはならない、しかし自分を表現するとても有効な手段だと私は思っています。描くことで、自分自身を客観的に見ることができ、自己分析ができるようになります。また、描いた絵を見て、自分自身を再認識することもできます。自分自身を表現することは、自己実現にも繋がります。
絵を描くことが大好きで、それが私にとっての自己表現であることを再確認しました。自分自身に優しくなり、素直な感性を取り戻すことで、本当に描きたいものを自由自在に表現することができるようになりました。私が描いた絵がどのように評価されようと、それは私自身を表現するものであり、自分自身を大切にすることができるようになりました。
最後に、表現すること。
絵を描くことに限らず、自分自身を表現することはとても大切なことです。たとえ評価されなくても、自分自身が納得できるような表現をすることで、自己肯定感を高めることができます。自分に優しく、自分の感性に素直に向き合い、自分自身を大切にしてください。自分自身を肯定することで、自分の表現力がどんどん広がっていくかもしれません。どんな小さな一歩でも、前に進んでいきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
使用した画材
- ホルベイン アクリリックメディウム AM441 300ml モデリングペースト〈灰白色盛り上げ材〉
- ターナー色彩 メディウム U-35 ジェッソ UA001910 1000ml ホワイト
- ターナー色彩 アクリル絵具 U-35 ヘビーボディータイプ
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「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
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