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他者を介在しない幸せ
今年もピンクリボンの絵を描きました、お時間があるときに検診へ行ってくださいね。
※ピンクリボンは乳がん検診の早期受診の推進などを目的とした世界規模の運動です
ところでなぜ毎年このピンクリボンのイラストを描いているかさかのぼってみました。
きっかけは2009年に川村カオリさんへのエールのために蝶々のイラストを描いたのが始まりでした。
僕の知っている川村カオリさんは2001年に自身が監督を務めた映画「696 TRAVELING HIGH」でした。
ピンクの髪の毛をしたパンクロッカーのイメージ、日本中をロックンロールDJが旅するロードムービー。好きな音楽と好きな場所、DJとバンドのライブを行う自由と音楽の日々を描いた作品です。
これは受け売りですがマツコ・デラックスさんが「他者を介在しない幸せ」について言及していたことがありました。自分の幸せを他者に依存しない、それこそが本当の幸せなのかもしれないという話です。
人間は他者との共存を避けては生きられない生物ですが、自分の幸せの物差しを誰かとの比較、誰かからの承認、誰かからの好意を基準にして本当の幸せを感じられるのでしょうか？
絵を描くときいつもこの見えない他者との戦いがあります。
「こんなテイストにしたらウケるかな」
「こんな作風にしたら下手だと思われるのかな」
「こんな作品・・・」
もう人の目を気にすることは止めにしたいと何度も思いました。
でも、清々しい作品って自分の好きなものを描いたときなんですよね。
だから今年のピンクリボンの絵は誰も介在しない自分の素のままを描きました。
今回は「自分らしく生きる」を考え直せた時間になりました。
川村カオリさんのように自分を貫いて自由と音楽の日々を過ごしたように、自分の自由を描きたいと思います。
