好きなことを信じ続けるために、忘れずにいたい“原点”の話

好きなことを”信じて続ける”ことに気づいたのはいつですか？

あの日、ライブ会場で思い出したこと

先日、LOVE PSYCHEDELICOの25周年アニバーサリーライブを観に行った。

彼らの音楽は、デビュー当時からまったくブレていない。

それは”変わっていない”のではなく、”好き”に真摯であり続けた結果なのだと、強く感じた。

好きなものを好きでい続けること。

その選択は、実はとても静かで、勇敢なことだ。

好きなのに、描けない日がある

私もまた、好きなものがある。
絵を描くことだ。

けれど時に、その”好き”が、自分の中で静かに揺らぐことがある。

たとえば、自分の絵が誰にも見られないとき。

誰かの作品に心を打たれて、「ああ、自分がやりたかったことは、もう誰かが表現してしまったのか」と感じてしまうとき。

そんなとき、絵筆を持つ手が止まる。心がざわつき、呼吸が浅くなる。

好きなのに描けない、という矛盾に苦しくなる。

“上手くやろう”としないこと

好きなものに向き合うとき、私たちは無意識に”うまくやろう”としてしまう。

でもそれは、どこかで人の目を気にしていたり、評価を恐れていたりする自分の声かもしれない。

力が入りすぎると、好きなものほど遠ざかる。

大切なのは、好きなものに”うまく向き合う”ことではなく、”自然に触れている”ことなのだと思う。

好きに戻る旅のヒント

私は、好きに戻る旅の途中で、いくつかのことをしてきた。

• 昔好きだった音楽を聴く
• 美術展に足を運ぶ
• ライブを観る
• あの頃の自分が夢中になっていたものを、もう一度見つめる

直接アートに関係のないことでも、自分の”好き”の原点に触れると、ふと描きたくなる瞬間が訪れる。

それはどこか、遠くに行っていた自分を、また迎えにいくような時間だ。

誰にも奪えないもの

誰かの声や評価は、私たちの”好き”を一瞬揺らがせるかもしれない。

けれど、その”好き”そのものは、誰にも奪えない。

もしも批判されたとしても、それがあなたの心に生きてきた事実は、決して変わらない。

だからこそ、あなたが好きなことを好きでい続けることは、あなたの中で光を灯し続ける行為だ。

あなたが好きだったものは、なんですか？

もし今、”好き”がわからなくなっているなら。

誰にも見られていないとき、自分が何を描いていたかを思い出してほしい。 誰にも批判されない、安心安全な世界を思い描いたとき、あなたは何をつくりますか？

その問いの先に、今のあなたが描くべきものが眠っているかもしれません。

あなたの好きが、これからも生きていけるように

好きなものがある人生は、豊かだ。 それを好きでい続けることは、ときに静かな戦いかもしれない。

けれど私は信じています。

あなたの好きが、またあなたを照らし、 あなたの好きが、誰かの心をそっとあたためる未来を。

どうか今日も、

あなたの”好き”が、ちゃんとここにありますように。