アーティゾン美術館
東京駅から八重洲口を出て真っ直ぐ、日本橋や京橋あたりにある美術館。元々はブリヂストン美術館でしたが改名したんですね。ビルのフロントも綺麗ですし建物の中も開放的な空間です。
入場もスムーズ、なんだか都会にある新しい美術館って感じです。展示作品の多くも撮影が可能でこの辺りも海外の美術館のようで新鮮です。
料金も一般は1,200円で学生は無料、しかも館内全ての展示会を鑑賞できるので盛り沢山です。
・・・どこからブログを書いたら良いやら(苦笑)
モネとセザンヌから学ぶ写真と絵画のセッション
まずは一番上の階で開かれた「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」からスタートです。
実際にモネが描いた蓮の池まで行って写真を撮ったそうです。
前回訪れたメトロポリタン美術館展でも作品を観ましたが「空気の光、水の光、自然の光」モネの眼にはどのように観えていたのか体感できます。
セザンヌのセクションは自分の中でも発見がありました。画角の中にある構図を大切にする画家の意図が写真にも反映されています。対象となる被写体が画面を構成する上で必要なフォルムであることを見出しています。
近代絵画の父と呼ばれるセザンヌ、何度鑑賞しても発見があります。
「おぉージャコメッティー!!!」と興奮したけど何でここにあるんだっけ?忘れてしまいました(笑)
ドローイングもありましたけどジャコメッティの作品はなんて愛おしいのでしょう。
越境無くして画家になれず?!
下の階は「Transformation 越境から生まれるアート」です。ルノワールや藤田嗣治など、画家がどのように自信の作品を昇華していったのかルーツを探るような構成でした(越境するってことですね)
藤田嗣治の作品がありました。ルノワールが描いた模写など珍しい作品もありました。日本人の絵と西洋絵画の融合をどのように試みたのかが知れる作品です。
とっても発見があったのがこのザオ・ウーキー。パウル・クレーの作品に強い影響があるのですが何とも良い絵です(かっこいい!!)。これは原画で是非観て頂きたいです。
抽象絵画って本当に難しいなと思いました。作品に至るまでのエスキースや画家の考えをもっと覗いてみたいです。
さりげなくピカソはやっぱりスゴイ
最後は「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 ピカソとミロの版画 —教育普及企画—」です。ここだけなら一般500円で入れるみたいです。
先日観に行ったミロの作品も多く展示されていました。
しかしまぁピカソって本当に意欲的に作品を作り続けていたんですね。
エッチングが多かったですけど、その分ピカソの線を存分に味わえました。何であんなにゴチャゴチャしてるのに無駄な線が一本もないのだろう・・・(悔しい)
全体的に盛り沢山な内容でしたが行けてよかったです。
オススメは朝イチがいいですよ、お昼ご飯はその周辺で食べられますから(笑)