ブルーナ絵本展:ミッフィーシリーズからボリスまで絵本の魅力に迫る

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先日、松屋銀座で開催されている「ブルーナ絵本展」に行ってきました。本展は、オランダの絵本作家ディック・ブルーナさんの素晴らしい絵本作品を紹介するもので、その魅力に圧倒されっぱなしでした。展示会の概要や鑑賞中に感じたことを交えて、その素晴らしさをご紹介します。

目次

ブルーナ絵本展

ブルーナ絵本展
松屋銀座

ディック・ブルーナさんはオランダ・ユトレヒト生まれの絵本作家であり、彼の手によって生み出された「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズは世界的なベストセラーとなりました。彼は1953年に初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』を発表し、以降、約120冊にも及ぶ素敵な絵本を生み出してきました。

この展示会では、ブルーナさんの作品の中でも「ミッフィー」以外にも魅力的なキャラクターや作品に焦点を当てています。例えば、冒険心あふれるくまの男の子「ボリス(ぼりす)」シリーズや、ブルーナさんの子供たちの先生から着想を得たぶたの「ポピー(うたこさん)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、そしておとぎ話シリーズなどが展示されています。また、ブルーナさんのシンプルながら普遍的なデザインワークやユーモアも詳しく探求しています。

マティスからの影響

展示会では、ブルーナさんがアンリ・マティスから受けた影響がよくわかります。特に、シンプルながら力強いマティスのスタイルが、ブルーナさんの作品に色濃く表れていることが感じられました。絵本の中に見ることができるダイナミックな要素や、心を打つデザインに、マティスからのインスピレーションを感じました。

キャラクターフォルムの調和

ブルーナさんのキャラクターフォルムは、調和が取れており、見る人の目を楽しませます。特に、「ミッフィー」や「ボリス」などのキャラクターは、シンプルながらも細部まで丁寧にデザインされ、バランスが取れた美しいフォルムを持っています。
これらもマティスからの影響と感じています。

原画の魅力

展示されている原画は、ブルーナさんの作品の魅力を存分に引き出しています。その細部に込められた繊細なタッチや、色彩の美しさに感動しました。特に、「ぼりす そらをとぶ」の原画やスケッチは、完成までの試行錯誤や努力が伝わってきて、作品の魔法に引き込まれました。

ブルーナカラーとシルクスクリーン

展示会の中で目にすることができるブルーナカラーは、その鮮やかな発色が印象的でした。特にシルクスクリーンの作品は、まるで絵画のような美しさを持っており、その色彩が作品の世界観を一層深めていました。

シンプルを追求し続けたディック・ブルーナさん。

その姿勢は色づかいにもあらわれていて、絵本で使う色は基本的に、レッド、イエロー、ブルー、グリーン。そして動物を描くときなどに使われるブラウン、グレーの、合わせて6色のみ。
それぞれの色には、メッセージが込められています。

dickbruba.jp(日本のミッフィー情報サイト)

デザインの神髄

ブルーナさんの絵本作品は、シンプルながらも奥深いデザインの神髄が感じられます。作品に込められた「なみだ」や「まど」、「ゆき」などのテーマから、彼のデザインへのこだわりやユーモアを垣間見ることができました。微妙な違いが感情を変えることや、スケッチの余白が作品に生命を吹き込むことにも驚きました。

描いた作品を「デザイン」と呼んでいたので、やはりブルーナさんはデザイナーだと思いました。

最後に

ブルーナ絵本展は、ディック・ブルーナさんの素晴らしい絵本世界を深く探求できる素晴らしい機会でした。彼のデザインの神髄やシンプルながらも力強い作品は、見る人の心を奪い、長く記憶に残るものとなりました。

ぜひ絵を描いている人は足を運んでみてください。ディック・ブルーナさんの創造力に触れ、彼の世界に浸る素晴らしいひとときを楽しんでいただけることでしょう。

展覧会情報(東京会場)

展覧会名
ブルーナ絵本展

開催期間
2023年8月15日(火)~30日(水)

開館時間
10:00-20:00(入館は閉館30分前まで)
8月20日(日)、27日(日)は午後7時30分、最終日は午後5時閉場。
入場は閉場の30分前まで
※混雑の際は、お待ちいただく場合や整理券を配布する場合があります。

会場
松屋銀座8階イベントスクエア

公式ホームページ
https://bruna2023.exhibit.jp/

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珈琲時間

三十間(銀座展)

松屋銀座の近くに三十間という名の珈琲店があります。
地下に降りると昼でも薄暗い店内、様々な豆の種類を味わえます。

マンデリン

来店するたびにマンデリンを頼んでいます。
このお店で初めてマンデリンを飲んでから、まるで紅茶のような味わいに虜になっています。

ブルーナ絵本展にお越しの際はついでに珈琲も召し上がってください。

Tomorebi

Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
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