先日、有楽町のよみうりホールで開催された「よってたかって春らくご’25 21世紀スペシャル寄席ONEDAY」の夜の部を鑑賞してきました。落語ファンからよく「便座のような会場」と親しみを込めて呼ばれるこの会場で、豪華な出演者たちによる笑いの競演を堪能。今回はその魅力をお伝えします。
落語を見たことがない方も、すでに落語ファンの方も、この記事を読んで「よってたかって春らくご」の魅力と、伝統芸能でありながら気軽に楽しめる落語の世界に触れていただければ幸いです。
出演者ラインナップと会場の魅力
夜の部の出演者は以下の通り

- 開口一番:瀧川鯉津(前座)
- 桂宮治
- 桃月庵白酒
- (仲入り)
- 神田伯山
- トリ:柳家三三
会場となるよみうりホールは有楽町駅から徒歩すぐという好立地。周辺には飲食店も多く、落語の前後に食事を楽しむこともできる環境が整っています。そして常連ファンならご存知の「便座のような形」の2階席。この特徴的な構造は、しばしば出演者のネタの種にもなっています。

落語家たちの妙技を堪能
演目
- 瀧川鯉津
- 都々逸親子
- 桂宮治
- 皿屋敷
- 桃月庵白酒
- 替り目
- 神田伯山
- 鼓ヶ滝
- 柳家三三
- 金明竹
開口一番を飾った瀧川鯉津さん
トップバッターを務めたのは前座の瀧川鯉津さん。演目は「都々逸親子」でした。実は5月には「春風亭 鯉づむ」として真打昇進を控える実力者。仲入り中にはチケット販売に励む姿も印象的でした。落語初心者の方にとっても入りやすい都々逸の世界を秀逸に表現していました。
テレビとは一味違う!桂宮治さんの「皿屋敷」
二番手は「笑点」でもおなじみの桂宮治さん。演目は「皿屋敷」でした。テレビで見る姿とは違う生の迫力に圧倒されます。観客を爆笑の渦に巻き込んでいきました。笑点ファンの方には、ぜひ寄席での宮治さんの姿も見ていただきたいものです。
酔いどれ芸が絶品!桃月庵白酒さんの「替り目」
仲入り前の最後を飾ったのは桃月庵白酒さんによる「替り目」。白酒さんといえば酔っ払い演技の名手として知られていますが、今回もぐでんぐでんに酔った表現が絶妙でした。会場の「便座」ネタも交えながら、その表情や仕草の繊細さは、生で見るからこそ味わえる醍醐味です。
荒れた喉でも圧巻!神田伯山さんの「鼓ヶ滝」
仲入り後、最初に登場したのは講談師の神田伯山さん。この日は喉を痛めていたとのことでしたが、その声の通りは健在。「悪口を言い過ぎた」と自虐ネタで会場を沸かせた後、「鼓ヶ滝」を披露。しゃがれた声でありながらも、講談独特のリズム感と迫力で観客を魅了しました。
圧巻のフィナーレ!柳家三三さんの「金明竹」
トリを務めたのは柳家三三さん。演目は「金明竹」でした。特筆すべきは、それまでの出演者全員のネタや枕を巧みに取り入れながら自身の落語を構成していく手腕。特に後半の上方者の難解な早口セリフを三度も繰り返す場面は圧巻で、会場からは自然と拍手が湧き上がりました。「よってたかって」という名前の通り、他の演者のネタを「寄ってたかって」活かす三三さんの話芸は、この日のフィナーレにふさわしい輝きを放っていました。

落語の魅力を再発見
今回の「よってたかって春らくご’25」を通して改めて感じたのは、落語の間口の広さです。伝統芸能と聞くと堅苦しいイメージを持たれがちですが、実際は気軽に楽しめるエンターテイメント。一度足を運んでみると、その魅力にはまる方も多いのではないでしょうか。
「よってたかって◯らくご」シリーズは季節ごとに開催されています。今回の春公演を逃した方も、次回の公演をぜひチェックしてみてください。落語初心者の方も、「便座のような会場」で笑いの世界に浸る体験は格別です。
また5月には前座の瀧川鯉津さんが「春風亭 鯉づむ」として真打昇進披露興行を控えているとのこと。今後の活躍にも注目です。
気軽に楽しめる日本の伝統芸能、落語。皆さんもぜひ一度、生の落語の世界を体験してみてはいかがでしょうか。















