【鑑賞日記】さくらももこ展の魅力 − 純粋さとナンセンスの融合−

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さくらももこ展は、『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』でおなじみの漫画家さくらももこさんの展示会です。このブログではさくらももこさんの作品から見えてくる純粋さとナンセンスな要素の絶妙なバランスと、彼女の人柄に触れます。彼女の独特の世界観や愛らしいキャラクターたちについて探求していきます。

目次

さくらももこ展

さくらももこ展
そごう美術館

横浜のそごう美術館で開催されている「さくらももこ展」に行ってきました。
本展は香川県にある高松市美術館からスタートし、全国を巡回する展示会です。

会場に入ると、平日にも関わらず多くの来場者がいました。会場には、さくらももこさんの漫画やアニメ、関連グッズなどが展示されており、その数の多さに圧倒されました。

特に、ちびまる子ちゃんの7巻の原画(表紙絵)を見たときには、自分も持っていたことがあり、原画をよく見るとテレビ台の下にパウル・クレーの図録があったことが分かり嬉しくなりました。

さくらももこ展について

『ちびまる子ちゃん』『コジコジ』『もものかんづめ』ー。
本展覧会では、マンガ家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と世に送り出し続けた稀代のアーティスト、さくらももこのいまなお輝き続けるその全仕事に迫ります。

約300点のカラー原画や直筆原稿を一堂に展示。“描く”ことと“書く”ことを楽しみつくし多忙を極める一方、季節のうつろいや小さな日常をことなく愛したさくらももこの世界をぜひお楽しみください。

チラシより

さくらももこの世界

さくらももこ展
そごう美術館

さくらももこさんの絵の技術も非常に高く、様々な手法を駆使して美しい作品を生み出しています。色鉛筆や水彩、コピック、ちぎり絵などの手法を使って自分が描きたい世界を表現しています。その技術の高さには本当に驚かされました。

さらに驚いたのは、自分が思ったことを正確に漫画に描写して表現できるさくらももこさんの絵のスキルの高さでした。それはエッセイからも感じ取れます。喋るように文字を書き、イキイキと描いていました。

アーティストとして

さくらももこさんの作品は、扉絵だけでも様々なジャンルのスタイルがあることに気づきました。クラシックなものやアジアンテイストなもの、曼荼羅など、それぞれ異なるスタイルが見られます。また、さくらももこさんは、前述した色鉛筆、水彩、コピック、ちぎり絵など、様々な手法を駆使して作品を制作していたことからも、絵のスキルの高さと器用さがわかります。

また、展示会場にはオブジェに並んだ「もものかんづめ」がありました。それを見た瞬間、アンディ・ウォーホールの作品「キャンベル缶」を思い出しました。

心の中にある純粋さと邪悪さとナンセンス

さくらももこさんの作品には、純粋さだけでなく、時にはナンセンスな要素が含まれていることもあります。しかし、それでもその中には愛らしさや優しさがあるのです。その純粋さと邪悪さが、独特の魅力を生み出していると感じます。彼女がオールナイトニッポンに出演した際には、「まる子」そのままの声で喋りまくっている様子に、彼女の魅力を感じました。

『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』など、彼女の作品には、邪悪さを紙一重で愛らしく描かれることがあります。これは漫画家としてのコントロール、センス、もしくは周辺環境による奇跡だったのかもしれません。

最後に

さくらももこ展

展示会で見たコジコジの原画は、とにかく美しかったです。

色彩やタッチ、構図など、すべてが絶妙なバランスで描かれていました。さくらももこさんの作品はただ見るだけでも心が癒され、幸せな気持ちになります。

彼女の作品は、漫画やアニメーションだけでなく、絵本やイラストレーションにも広く影響を与えています。残念ながらさくらももこさんはこの世を去ってしまいましたが、彼女の作品は今もなお多くの人々に愛され続けています。

展覧会情報(東京:森アーツセンターギャラリー)

展覧会名
さくらももこ展

開催期間
2024年10月5日(土)~2025年1月5日(日)
前期:2024年10月5日(土)~11月20日(水)
後期:2024年11月21日(木)~2025年1月5日(日)

開館時間
10時~18時
※金曜日・土曜日、10月13日(日)、11月3日(日)は20時まで
※入館は閉館の30分前まで

会場
森アーツセンターギャラリー
(六本木ヒルズ森タワー52階)

展覧会情報(閉幕)

展覧会名
さくらももこ展

開催期間
2023年4月22日(土)~5月28日(日)
※会期中無休

開館時間
10:00-20:00
※入館は閉館30分前まで 
※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます

会場
神奈川・そごう美術館

Webサイト
https://sakuramomoko-ten.com/

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Tomorebi

Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
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