2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 ─ 絵本の祭典、板橋区立美術館で開催

当サイトでは広告を掲載しています。

板橋区立美術館で開催されている「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきました。
この展覧会はボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア(以下 BCBF)が主催するイベントで、児童書の世界を彩る作品が一堂に集まります。その中でも特に注目すべきは、「ボローニャ国際絵本原画展」です。この展示では、世界中のイラストレーターたちが児童書のために制作した作品が数多く展示されています。
今回は展示会の魅力や印象についてお伝えしますね。

目次

2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

展示会を鑑賞しながら感じた印象をお伝えします。
どの作品も作者が自身の世界を表現していると感じました。一枚一枚の絵には独自の世界が広がっており、その細部まで作者の愛情が詰まっています。特に余白の使い方が抜群で、作品全体に深みと広がりを与えています。

2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

今年の展示では、明るい作品、鮮やかな作品、力強い作品が多く目立ちました。
色彩の使い方や絵のタッチが素晴らしく、見る者を引き込む力があります。
デジタルメディアも年々増えてきましたが、原画の印象を残した作品が多かった印象です。
作品を眺めながら、自分も自身のアートの世界にどっぷりと浸りたいという思いが湧いてきました。

2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
ポスター

「視る」を超えて―触って「視る」ボローニャ展2023

特筆すべきは、木製の触察パネルによる「視る」を超えた展示です。
イラストレーションを触れることで新たな鑑賞のあり方を体験できるという試みで、美術作品へのアクセシビリティの向上に取り組んでいます。視覚に障がいをお持ちの方々にも、美しい絵本の世界をより身近に感じていただける素晴らしい取り組みです。

水の感覚や珈琲の感覚、穴の中に入った感覚など触ることで絵本の世界を味わうことができました。

「2022ボローニャSM出版賞」アンドレス・ロペス

本展では、「ボローニャSM出版賞」という賞が注目されています。
BCBFとスペインのSM出版が2010年に共同で設立したこの賞では、ボローニャ展に入選したアーティストの中から毎年1名、35歳以下の若手作家が選ばれ、受賞者にはSM出版から絵本を出版する機会と賞金が贈られます。

今回の展示会では、2022年の受賞者であるアンドレス・ロペス(メキシコ出身)による新作絵本「Volver a mirar(ふたたび見る)」を特別に紹介しています。
展示会場で流れていた彼のインタビューから知的な一面とアーティストとしての鋭い感性が観られました。

BCBFの風景画と肖像画

BCBFの風景画と肖像画

BCBFが60回目の開催を迎えた記念として、ボローニャ展で入選した20人の優れたイラストレーターが特別な作品を描きました。テーマは「BCBFの風景画と肖像画」で、ボローニャの街の風景やブックフェアを訪れる人々が、個々のタッチで鮮やかに表現されています。ただし、この展示ではBCBFのロゴマークの4色(赤、オレンジ、マゼンタ、黒)のみが使われているという制約もありました。

選ばれた20点の作品は、春に開催されたブックフェアの会場ディスプレイや印刷物に加え、BCBFのウェブサイトでも見ることができます。これらの作品は2023年のBCBFをより一層華やかに彩る一環として、多くの人々の目を楽しませてくれますよ。

絵本の町

板橋は絵本の町と知られています。
本展示と合わせて周辺では様々なイベントが開催されています。

板橋区立美術館

今年は久しぶりに山羊さんに会えました!
ただ、お店は空いてなかったのでアイスクリームは食べられませんでしたが。。

美術館近くのお店で飼われている山羊さん

そうそう、帰りの都営三田線の車両の中にディック・ブルーナさんの『ちいさなロッテ』のスペースがありました。子育て応援スペースだそうです。

ディック・ブルーナ
『ちいさなロッテ』
子育て応援スペース
(都営三田線)
あわせて読みたい
ブルーナ絵本展:ミッフィーシリーズからボリスまで絵本の魅力に迫る 先日、松屋銀座で開催されている「ブルーナ絵本展」に行ってきました。本展は、オランダの絵本作家ディック・ブルーナさんの素晴らしい絵本作品を紹介するもので、その...
ブルーナ絵本展

展覧会情報

展覧会名
2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

開催期間
2023年6月24日(土曜日)~8月13日(日曜日)

休館日
月曜日
ただし7月17日(月曜日・祝日)は開館し、翌18日(火曜日)は休館

開館時間
午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)

会場
板橋区立美術館

Webサイト
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001737/4001741.html

展示会を訪れた私自身も、その幻想的な世界に心が奪われました。絵本の力と魅力を改めて感じることができました。ぜひ皆さんもこの展示会を訪れて、子どもから大人まで楽しめる素晴らしい作品たちに触れてみてくださいね。

あわせて読みたい:美術展レポート

Tomorebi

Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。

Gallery Tomorebi

誰かの生活や営みを豊かにしたいという思いから、「Gallery Tomorebi」を始めました。
「Gallery Tomorebi」は、アートを手軽に手に入れることができるギャラリーサイトです。

Gallery Tomorebi
Gallery Tomorebi 毎日の暮らしを豊かにするアートギャラリーです。 部屋のアクセントになるような、誰かの暮らしや営みが豊かになる作品を販売しています。

あなたの暮らしを彩る作品を提供し、毎日の暮らしを豊かにすることを目指しています。
どうぞ、よろしくお願いします。

オリジナルアイテム

猫や動物から花、ピアノなど様々なモチーフを描いた作品をオリジナルアイテムで販売。Tシャツやトートバッグ、スマホケースやアクリルスタンドを展開しています。

オリジナルTシャツ

「ピアニストの夜」グッズ

最新情報はSNSをフォローしてください♪

最新情報はX(旧Twitter)で、最新のイラストはInstagramでチェックしてください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次