山下清展ー百年目の大回想:風景と瞬間を捉える天才画家の魅力

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SOMPO美術館で開催されている「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」に足を運びました。この大規模な展覧会では、昭和の時代に「日本のゴッホ」とも呼ばれた放浪の天才画家、山下清の生涯と画業が振り返られています。さまざまな作品を鑑賞しながら、その才能に圧倒された体験を紹介したいと思います。

目次

瞬間と空間を主役にする山下清の作品

生誕100年 山下清展ー百年目の大回想
SOMPO美術館

山下清展は、芸術家山下清の真の姿に迫る展示会として構成されています。展示会を鑑賞しながらメモした感想や印象的な点を交えながら、展示会の魅力をご紹介します。

まず、山下清の作品には風景や建物の密度がギュッと凝縮されている鉛筆画があります。彼の得意とするのは、瞬間を大きくボリューミーに捉えることです。作品は空間全体を主役にしており、その緻密な描写や職人技ともいえる高い技術が光ります。特に驚くべきは、彼の風景画における空模様の表現です。細部にわたるグラデーションが繊細に描かれており、その美しさに息をのむ思いがしました。また、隣り合う色の効果を狙っているところは、印象派の作品を彷彿させる魅力があります。

「日本のゴッホ」と呼ばれた山下 清

展示会では、山下清の戦争画にも出会うことができました。彼は今にも動き出しそうな情景を貼絵の手法を使い、ダイナミックな瞬間を画面全体で表現しています。また、長岡の花火を描いた作品は、花火の緻密さや紙の盛り上がりが原画でなければ味わえない感動がありました。

山下清の作品の特徴の中に厚塗りがあると思います。それはゴッホを彷彿とさせる魅力もあります。彼が描く油絵も貼絵のように、背景も貼絵と同様に厚みのある絵の具が塗りたくられています。その絵具の重ねが生み出す質感は、作品に立体感と迫力を与えています。

最後に

「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」は、山下清の才能を堪能できる素晴らしい展示会でした。彼の作品は風景や瞬間を捉える鋭い観察眼と、緻密な描写力、そして職人技といえる高い技術が光ります。山下清の世界に触れることで、彼の魅力と画業について深く理解することができました。

もし時間がある方は、ぜひSOMPO美術館でこの展示会をご覧になってみてください。山下清の作品に触れることで、芸術の魅力に心を奪われること間違いありません。

展覧会情報

展覧会名
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想

開催期間
2023年6月24日(土)~9月10日(日)

開館時間
10:00-18:00(入館は閉館30分前まで)

休館日
月曜日※/展示替期間/年末年始
※ 祝日・振替休日の場合は開館
※ ただし7/17は開館

会場
SOMPO美術館

公式ホームページ
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2022/yamashitakiyoshi/

SOMPO美術館前で山下清とゴッホの夢の共演?!

SOMPO美術館前で山下清とゴッホの夢の共演?!

毎度のことですが、SOMPO美術館と言えば「ゴッホのひまわり」ですね。展示会の最後に飾られているゴッホのひまわりは撮影場所になっています。今回はSOMPO美術館前にある陶板画のひまわりに注目したいと思います。

大塚国際美術館と同様に陶板画にすることで、油絵の具の厚みまで表現できます。ここまで再現性も高く美術館前を通るたびに本物そっくりの「ゴッホのひまわり」を鑑賞できるのは贅沢ですね。

Tomorebi

Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。

Gallery Tomorebi

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