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#12 箱詰めみかん
『ありがとうございましたー!』 ガチャン。 宅配のお兄さんが階段を降りた音を確認してから玄関の鍵を閉める。 「重いな。」 ダンボールの中はみかん。所狭しと詰め込まれたみかんだ。 木の上で実った果実たちはこんな風に詰め込まれるとは思ってもみなか... -
2023年。卯年だ、ぴょん!
実りの多い年に 明けましておめでとうございます。 今朝、ほうれん草を茹でようと思ったらあまりに綺麗だったので撮りました。2023年は皆さんが沢山食べて元気に過ごせる1年になりますように。そして実りの多い年になりますように。 卯年だ、ぴょん! 2023... -
#11 譜面台とわたし
わたしは読書をしない。 知識をつけた方が良いとか、教養を身につけた方が良いだとか。 そのために本を読めと“他人(ひと)”は言う。 そんなもの、本が嫌いな人間が読んだって意味がない。 わたしは文字を読みたくたい。 まったく頭に入らないし、何も浮か... -
【個展後記】ちょっとそこまで展 vol.1
ありがとうございました! 昨日デザインフェスタギャラリー原宿で個展を開ました!本当にたくさんの方に作品を観ていただき胸がいっぱいです。 ふらっと訪れた方、海外からの観光客の方、ご家族で訪れた方、グッズを求めてきた方、会社の社長(とそのお母... -
#10 ブロッコリーと母
ブロッコリーを茹でる瞬間が好きだ。沸騰した鍋に入れた瞬間、ブロッコリーが鮮やかな緑色に変わるのがたまらない。 私はブロッコリーの茎も食べられることを知ったのは家を出てからだ。帰省した時にその話をすると「私は適当だから」と母は言った。 実家... -
【個展】ちょっとそこまで展 vol.1
個展のお知らせ! お坊さんよりも時間が走り抜ける師走です。年末のお忙しい中ですが個展を開きます! 訪れたこともない知らない町を歩いていると「ここにも人が住んでいるんだな」と思う時があります。 ちょっとそこまでの日常にたくさんの物語があります... -
#9 低気圧と晴れた次の日
いったい、年に何度この日がくるのか? 頭が重い、瞼(まぶた)が重い。怠い、首が重い。 眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、眠い、いくらでも寝れる。 天気アプリを開かなくても分かる、今日はあの日だ。 この世には2種類の人間がいる、「天気に左右される人... -
#8 朝風呂、休日にて
『11月26日は語呂合わせで「いい風呂の日」です!みなさん今夜はゆっくりと〜』もう習慣になった朝のラジオでは毎年来るこの日を通過儀礼のように紹介する。 (今夜じゃない、朝なんだ。) ここのところ休日の朝風呂が楽しみになっている。お風呂場につけ... -
#7 椎茸にまつわる話
『これは必見!実は椎茸を冷凍すると・・・!?』 『目から鱗、買った椎茸はすぐに・・・!?』 ふふふ、もう知ってるわよ。 あぁ、この香りがダメな人がいるのは分かっている。 でもそういう意味では私は勝ち組よね。 だってこの芳醇な香り、鼻から抜けて... -
junaida展「IMAGINARIUM」-光と闇、想像の美術館-
ため息がでるほどの圧倒的な世界観 立川にあるPlay!に行ってきました。ここは絵本を中心とした企画展を多く開催するまだ新しい施設です。平日に行ったこともあって当日券のチケットがありお客さんも少なく空いていましたよ。※土日祝日は恐らく予約しないと... -
#6 真夜中のギター
「ゆーえー?ゆーあ?これなんて読むの?」 UAのファーストシングルを手に持つ私。あの頃はまだ短冊型の8㎝のシングルCDであった。 私はリード曲の"甘い運命"よりもカップリングの"真夜中のギター"が好きだった。この曲が千賀かほるさんのカバーソングであ... -
#5 やかんと麦茶
これぞ日本人のDNAなのか?そう思わされることが何度かある。 縁もゆかりもない田舎の田園風景を懐かしんだり、藺草(いぐさ)の香りする畳。現代の私たちからは遠のいていくものばかりだ。しかしなぜか我々は過去に経験してもいないそれらを簡単に親しん...