アーティゾン美術館で開催されている「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」の展示に行ってきました。この展示は、アーティゾン美術館のコンセプトである「創造の体感」を体現する素晴らしい展覧会です。
ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン
《来迎圖》
山口晃さんは、1969年に東京で生まれ、日本の伝統的な絵画の様式を用いて油絵で作品を描くアーティストです。彼の作風は非常に特異で、絵画、立体、漫画、インスタレーションなど、さまざまな表現方法を駆使しています。山口晃氏は日本国内外で多くの展示会に参加し、東京メトロ日本橋駅のパブリックアートや東京2020パラリンピックの公式アートポスターを制作するなど、その才能は高く評価されています。
《日本橋南詰盛況乃圖》
石橋財団コレクション
創設者である石橋正二郎氏の個人収集から始まり、後に公益財団法人石橋財団に引き継がれたコレクションです。このコレクションには約3,000点にも及ぶ作品が収蔵されており、西洋絵画、日本近代洋画、西洋・東洋の彫刻や陶磁器、中国・日本書画など幅広いジャンルが含まれています。また、20世紀美術や現代美術にも焦点が当てられています。
ジャム・セッション
この展示会は「ジャム・セッション」というコンセプトで構成されています。アーティストと学芸員が共同して、石橋財団コレクションからインスパイアされた新作や、コレクションとアーティストの作品のセッションによって生み出される新たな視点による展覧会です。過去から現代、そして次代への架け橋を目指し、毎年一回開催される予定です。
サンサシオン（感覚）
驚くべき新作
《テイル オブ トーキョー》
今年の新作が多いことに驚きました。
《善光寺御開帳遠景圖》
山口晃氏がどれだけ多くの新しい作品を制作したのか、その創造力に感銘を受けました。これらの新作は、彼のアートの進化と成熟を感じさせるものでした。
《大屋圖》
アーティストの思考過程
《ランドルト環》
展示では、セザンヌや雪舟から受けた影響についても非常に丁寧に解説されており、作品の背後にあるストーリーやアーティストの思考過程を理解するのに役立ちました。
《セザンヌへの小径》
これにより、作品の深層に迫ることができ、芸術の魅力をより深く味わうことができました。
《馬からやヲ射る》
複雑な地図と追体験的なインスタレーション
また、展示会内には緻密かつ複雑に設計された地図が展示されており、これも印象的でした。山口晃氏の追体験的なインスタレーション群も見どころの一つで、視覚認知機能を新たな視点から探求する機会となりました。
見どころ満載の展示会
《東京圖1・0・4輪之段》
「山口流セッション」では、雪舟とセザンヌの作品に触発されたインスタレーションやセザンヌ理解に向けた自由研究も楽しむことができます。さらに、話題作の原画が初公開されるなど、見どころ満載の展示会となっています。
この展示会は、山口晃氏の作品と石橋財団コレクションが見事に融合し、芸術の新たな次元を切り拓く素晴らしい場でした。アーティゾン美術館の「ジャム・セッション」は、アート愛好家にとって見逃せないイベントです。芸術の魅力を堪能する素晴らしい体験となりました。
《さんさしおん》
展覧会情報
展覧会名
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン
開催期間
2023年9月9日（土） 〜 11月19日（日）
開館時間
10:00 〜 18:00
（11月3日を除く金曜日は20:00まで）
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日（9月18日、10月9日は開館） / 9月19日 / 10月10日
会場
アーティゾン美術館
Webサイト
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/sensation/
Tomorebi
Tomorebiは、Tomo + Komorebi（木漏れ日）から生まれた言葉です。
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Gallery Tomorebi
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