会期延長となった「ピーター・ドイグ展」に行きました。
現代アーティストがどのようなアプローチで作品を描いているか楽しみに向かいました。

実際に描く作品はロマンティックでありながら、どこか不思議な風景でした。現実の日常の光景を切り抜いているのですが木々がぼやけていたり、縦に3分割された家々の景色は上段と下段で時間軸が違うなど、どこにでもあるイメージが観たことのない世界に変わっていました。
ゴーギャンやマティス、ムンクにも似た構図やモチーフもあり近代画家の実験的なアプローチも作品の中から感じ取りました。
後半は画家の友人と始めた映画の上映会「スタジオフィルムクラブ」のために描いたポスターが展示されていました。文化サロンのようなコミュニティで映画から影響を受けた自由な作風が並んでいました。
絵本にも通じるようなファンタジーを感じることができ、自身の作品の中にも要素を吸収していたいと思います。

コロナの中で様々な美術展が事前予約制となりました。
ふらっと思いつきで行くことが難しくなりましたが、入場制限のおかげでゆっくり観られました。
芸術は生きる糧になります、時間と余裕を持って芸術に触れてみてください。