巨匠たちの渦に巻き込まれる至福の時(ピカソ・マティス・クレー・ジャコメッティ)

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ピカソとその時代
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「ピカソとその時代」本展のオススメの歩き方!

早速行ってきました、結論から申し上げるとリピートありありのありです(笑)
もう興奮するくらい巨匠たちの渦に巻き込まれてしまうような至福の時間でした。
これから激混みが予想されるので理想のプランをご紹介します。

朝イチであればまだ会場は空いているので順番に従わず自分の観たい作品から回るに限ります!
また基本的には撮影は許可されるのでちゃんと撮りたい人は空いている時が撮りやすいですよ。

ピカソの絵

ピカソと言えばこういう絵を思い浮かべますよね。
本名パブロ・ルイス・ピカソはスペインで生まれフランスで活躍した画家です。
今回の展示ではピカソの「青の時代」以降の作品が数多くあり、メインはキュビズムの時代です。

ざっくり乱暴に言ってしまうとキュビスムは面の再構成、立体を崩して再構築していることが特徴です。
そのため鑑賞者は作品を観たら頭の中でそれをさらに元の形に再構築する作業が発生する、これがピカソのアートだと思っています。

もちろんいい加減に描いているわけではなく《タンバリンを持つ女》は人体構造を理解した上で崩しているのでもはや狂気ですね(笑)

本展ではこのキュビズムのアプローチを順を追って鑑賞できます。
是非ピカソの構成を頭の中で再構成してください。

それにしても常にピカソのテーマにあるのは「女性」です。
はじめにご紹介した《本を読む女》では女性心理の二面性を、恋人を描いた2枚の絵には気品を感じます。
ついついピカソってロマンチストだなと思ってしまう(笑)

パウル・クレーの作品へのアプローチ

パウル・クレーの絵は絵本のようで好きです。
画材も鉛筆・絵の具・紙・インク何でも使ってますよね、子供心を忘れていないような感じがします。
色の構成やリズムも心地良く、いくつも実験をしているようです。
前回はアーティゾン美術館で観ましたが現代アートにも多大な影響を与えています。

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クレーの超現実主義的な部分も特徴の一つですね。
色彩だけでなく線そのものに独特な空気感を表現しています。
本展では2つのエリアを使って多くのクレーの作品を展示していますので作風の転換も感じられると思います。

マティスの切り絵と美意識

マティスが好きなんです(笑)
どの辺が?と聞かれると困るのですが・・・
この切り絵シリーズはなんか一見シンプルで人物を想像できない。
しかし個人や人物像を特定できない代わりに感情を色彩と造形で訴えてくるものがあります。

単純化されているのは切り絵の時代より前の絵画の時から表れています 。
ただシンプルに描いているようで高い美意識の中に感情を訴えてくる情熱的な部分がマティスにあるように仕方ないです。

ジャコメッティの彫刻の愛くるしさ

勝手な想像なんですが、、、
ジャコメッティは人を愛せば愛するほど作品が細長くなるような気がします(笑)
本展では珍しく絵画もあり彫刻へのアプローチする過程が見えるようです。
とても内緒的な作品ですが人への関心や複雑な感情を彫刻や絵画に昇華しています(そこがまた愛おしい)。

近代絵画の父、セザンヌ

本展の始まりはセザンヌの絵からです。
近代絵画の父と呼ばれその後ピカソをはじめ多くの芸術家たちに影響を与えました。
今回は珍しくセザンヌの水彩画が展示され見入ってしまいました。
展示の一番初めにセザンヌを置いているところに敬意を感じます。

おわりに

オーギュスト・ロダン
《考える人》の後ろ姿

朝イチ9時半の前売りチケットを持って行ったのですが既に行列。。。
ゴツゴツしたロダンの《考える人》の背後にいました。
それにしても当時の人たちは本当にこんなに筋肉質だったのでしょうか?(笑)

展覧会情報:国立国際美術館(大阪)

展覧会名
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

開催期間
2023年2月4日(土)– 2023年5月21日(日)

開館時間
10:00 – 17:00、金曜・土曜は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで

休館日
月曜日(ただし、5月1日は開館)

会場
国立国際美術館

展覧会情報:東京都美術館(閉幕しました)

展覧会名
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

開催期間
2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)

開館時間
9:30〜17:30
毎週金・土曜日:9:30〜20:00

休館日
月曜日、10月11日(火)、12月30日(金)-2023年1月1日(日)、1月10日(火)
(ただし、10月10日(月・祝)、2023年1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館)

会場
国立西洋美術館

Tomorebi

Tomorebiは、Tomo + Komorebi(木漏れ日)から生まれた言葉です。
「光が当たる場所とそこに映る影を描く」ことをテーマに日々の暮らしに寄り添う作品を描いています。
暮らしの中にあるさまざまな景色や抽象的な表現を通じて、新しい景色や感覚を得られたら幸いです。

Gallery Tomorebi

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