ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス

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美術館には朝に行く

朝イチの美術館が好きです。
町が起き始める頃に散歩する、空気はまだ新鮮。
人が少ない時間にアートを堪能できるなんて贅沢そのもの。

あれ、渋谷のバス停はこんなお洒落だったっけ?
レトロブームと言われ始めてどれくらい経ったかな。
大正ロマンを感じるデザイン。レトロに憧れるのはあの頃の作り手たちは創意工夫を重ねていたからなんじゃないかな。今みたいに「正解」が溢れている時代には無い心の豊かさを想像します。

甘美なるフランス

Bunkamura ザ・ミュージアムのディスプレイが好きと何度でも言ってしまいます。
今回は印象派からフォービズム、キュビズムといった画家が勢揃い、個人的に好きなアーティストの作品を観られるから嬉しかったです。

19世紀末から20世紀にかけて近代化が進むフランス、パリでは産業革命や都市整備を経て巨大な近代都市へ。万国博覧会が幾度も開催され、エッフェル塔も建てられ・・・画家たちにとって大きな変貌を遂げたパリは魅力的な都市だっただろうな。

これはピカソじゃない

何度か美術展に通うと少しずつ画家の違いが分かってきました。
「これはルノワール?モネ?」
「点描を使ってるけどやっぱりシニャックの方が良いな」
「またセザンヌきてる・・」

キュビズムはパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックで有名だけど、たまに二人以外のキュビズム作品を目にすることがあります。はじめの頃は「これピカソだ・・・いや違う人(誰やねん)」ってことが何度もあったり。
そんなことを繰り返しているうちに感覚でわかるようになってきました。

プロの鑑定士も同じようですね。
何度も本物を見ているうちに贋作との違いを何となく感じるそうです。
(もちろん根拠もあるのでしょうけど)

フランスに戻る

どうしてこんなにも魅力なのか、不思議です。
芸術の都パリ、セーヌ川から見える景色に魅了されたのでしょうか。
僕も大好きな画家シャガールは何度もフランスに戻ってきています。
ゴッホは南仏に日本を求め、光溢れる作品を残しました。

ラウル・デュフィ 《パリ》

「Fluctuat nec mergitur(たゆたえども沈まず)」

パリの紋章

パリの歴史は争いときっても切れません。それでも「不安定で揺れはするが沈没はしない」という強い意志を感じます。そしてフランス国旗の青・白・赤の三色旗(トリコロール)は「自由・平等・博愛」を意味します。

芸術家にとってフランスとパリの存在そのものが魅力なのかもしれません。

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