500年前と同じ情景を観る、能と狂言。

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初めての鑑賞

風姿花伝や花鏡は読みましたがとてもユーザーファースト、読書をしているとたまに引用される人こそ能を大成させた世阿弥です。

今年、藤沢周さんが世阿弥を主人公に書いた小説「世阿弥 最後の花」がとっても良く、これはちゃんと能を観たいと思ったわけです。そして時期的に能楽師をテーマにしたアニメーション映画「犬王」も上映が迫るとあって一気にマイブームとなりました(笑)

第41回 大宮薪能

大宮に氷川神社で行われました。能・狂言について予備知識を入れつつもやっぱり分からないことが多く、初回は何も考えずにまずは体感しようと思っていきました。

始まる前に法政大学の先生が演目の説明をしてくれたので何となく分かりました。特に狂言の方は言葉も分かりやすく会場内もクスッと笑い声が聞こえました。能の方は全く聞き取れませんでした(笑)

プログラム

  • 素謡(金春流)「翁」本田 光洋
  • 狂言(和泉流)「舟ふな」野村 万作
  • 能 (金春流)「船弁慶」金春 安明 

野村万作さんは人間国宝なんですね。人間国宝と聞くと柳家喬太郎さんが人間国宝のお師匠さんと同行した時を回想した「緊張しますよ、人間国宝ですからね、壊しちゃいけない(?!)」を思い出します(笑)

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500年前を体感する

低音のユニゾン、あれを聴いていると段々と心地よくなります。雅楽による世界観の演出や掛け声による空気感の効果は素晴らしかったです。もしかして能にハマる人はこの声なんでしょうか。幽玄は声のトーンも変わり、異世界に入った気分を味わえます(なんだ、結構ちゃんと楽しんでいたかも)。

屋外と薪火の演出もあり、夜空がとても綺麗でした。猿楽と呼ばれていた能や狂言は室町時代に成立したそうです。そう考えると500年以上前からの伝統が続いているわけで、当時と同じものを鑑賞していると思うと考え深いです。

次は能楽堂に行こうかな。

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