「今ここ」が変わる瞬間 — ゲシュタルト療法との出会いが私のコーチングを変えた

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先日、日本ゲシュタルト療法の第一人者である百武正嗣さんと知人のコーチ(たけち みりさん)が開催した「GESTALT for COACH」という2日間のワークショップに参加する機会に恵まれました。正直に告白すると、この療法を本当に理解し習得するには、これから何年もの鍛錬が必要だと痛感しています。しかし、その難解さを超えて得られた気づきと感動は、私のコーチングアプローチを根本から変えるものでした。

この記事では、ゲシュタルト療法の本質と、それがどのようにコーチングの質を高められるのかについて、私自身の体験を通してお伝えします。

目次

ゲシュタルト療法とは?

精神分析医フレデリック・パールズと、妻のゲシュタルト心理学者のローラ・パールズ、そして編集者のポール・グッドマンの三人によって創られた実践的な心理療法です。 「今-ここ」に意識を向ける気づきの心理療法です。

百武正嗣 公式ホームページより

「ゲシュタルト」とはドイツ語で「全体」や「形態」を意味し、人間を部分ではなく全体として捉え、「今ここ」での体験を重視するアプローチです。

日本では百武正嗣さんが第一人者として知られており、その深い洞察力と温かな人間性で多くの人々の心を開いてきました。

百武正嗣さんの存在感

百武さんの姿勢と在り方そのものが、ゲシュタルト療法の力を物語っていました。

ワークの間、彼は常にどっしりと構え、クライアントの事実と真摯に向き合っていました。最初は怖い印象を持っていましたが、実際には目が非常に優しく、言葉を交わさなくても目で会話ができるような深い共感力を持っていました。

百武さんの精神性は「大樹のようで静かで大きい」と感じました。その存在感は、単なるテクニックでは説明できない深さを持っていたのです。

「今ここ」の鮮明な変化

ワークショップで最も印象に残ったのは、「今ここ」の捉え方が鮮明に変わる体験でした。

どこまでも現実。体も呼吸も表情も、並べた椅子も、突きつけられた選択と自律も。言葉や思考が、どれだけ架空のストーリーだったのか改めて実感しました。

私たちは日常的に、頭の中で作り上げた物語や解釈の世界に生きています。しかし、ゲシュタルト療法は私たちを「今この瞬間の現実」に引き戻します。体の感覚、呼吸のリズム、表情の変化—これらすべてが真実を語っているのです。

エンプティチェアの体験

ワークショップでは、エンプティチェア(空の椅子)技法を実際に体験する機会がありました。私は将来やりたい3つのことを3つの椅子に置き換えてワークしてもらいました。

その過程で、自分の体に強い「喉の渇き」を感じ、「洪水でも良いから水が欲しい」という貪欲な渇望に気づきました。この発見は、頭で考えるだけでは決して得られない、体を通した気づきでした。

ゲシュタルト療法とコーチングの融合

このワークショップを通じて、ゲシュタルト療法の実存主義的アプローチがコーチングに大きく活かせることを実感しました。

コーチングは往々にして自己成長や目標達成に重きを置きがちですが、ゲシュタルト療法は「癒し」の力も備えています。この両面を融合させることで、クライアントの本当の願いや必要に応えるコーチングが可能になると感じました。

心の変化 — シンプルさと自律の重視

ワークショップ後、私のコーチングに対する考え方は大きく変わりました。

  1. 物事をシンプルに捉える
    • 複雑な理論や手法に頼るのではなく、目の前の現実に目を向ける
  2. 普遍的な本質より自己の意志を重視
    • 「人間はこうあるべき」という固定観念ではなく、「あなたはどうしたいのか」という問いかけ
  3. 体の感覚を大切にする
    • 言葉だけでなく、体が発するサインに注意を払う

参加者との交流から得た洞察

他の参加者のワークからも、多くの気づきを得ることができました。

特に印象的だったのは、「自律をすれば怒り、妬みなどの感情も感じるようになる」という気づきです。感情を押し殺すのではなく、それを適切に表現することで、人生が動き出すのだということを学びました。

また、「ゲシュタルトでは言葉は嘘をつく、自身の嘘の言葉を聞いて本当のことだと思ってしまう」という言葉も心に残りました。真実は言葉よりも、体の感覚や涙の中にあります。

おわりに

正直なところ、百武さんのような熟達者の技を再現することは容易ではありません。コーチとしての自分の存在力がまだ不安定なため、この療法の応用には難しさを感じています。

しかし、だからこそ取り組む価値があると思っています。百武さんのような「静かで大きい」存在になるための道のりは長いかもしれませんが、その過程で得られる気づきと変化は、コーチとしての自分の幅を大きく広げてくれると思います。

これからの実践

このワークショップでの学びを今後のコーチングに活かすために、私は次のことを実践していきたいと考えています。

  1. 「実存」を重視する
    • 人間がどうあるべきかという「本質」よりも、個人がどうありたいかという「実存」に焦点を当てる
  2. 体の感覚を取り入れる
    • クライアントの言葉だけでなく、体の反応や感覚にも注目する
  3. 「今ここ」に存在する
    • 過去や未来ではなく、この瞬間に起きていることに意識を向ける
  4. 癒しの要素を取り入れる
    • 目標達成だけでなく、内面の癒しや統合にも目を向ける

ゲシュタルト療法との出会いは、私のコーチングに新たな次元をもたらしました。難解で習得には時間がかかるかもしれませんが、その深さと豊かさは、努力に値するものだと確信しています。

「今ここ」に存在し、言葉を超えた真実に耳を傾け、クライアントの実存的な選択を支える—これらの姿勢がコーチングの質を高め、より深い変容をもたらすと信じています。

機会があれば、ぜひゲシュタルト療法のワークショップに参加してみてください。知識だけでなく、体験を通して学ぶことで、コーチングのあり方が大きく変わるかもしれません。

参考:主催メンバー

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