羊と歩いた静かな国──「ふしぎの国の物語」展とオイルパステルの旅

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こんにちは。
先日、ギャラリーフィルモ主催のグループ展「ふしぎの国の物語」展に参加しました。
展示は静かに幕を閉じ、僕はひとつの小さな物語を胸にしまいました。

目次

羊たちと紡いだ、三つの心象

今回、僕は羊をモチーフに、三つの心象風景を描きました。

  • 音の無い音楽会
  • プディング
  • レコード

それは、日常の隙間にふいに現れる、小さな”ふしぎ”たち。

オイルパステルで描き重ねるごとに、羊たちは静かに語りかけてくるようでした。 ピアノの黒鍵、プディングの滑らかな光沢、レコードから溢れる無音の音楽。 すべてが、僕自身の心の奥にひそむ景色だったのかもしれません。

ポストカードも二種制作し、小さな手紙のように添えました。

使用したオイルパステルについて

今回の制作には、いくつかのオイルパステルを使いました。

  • Mungyo Gallery Soft Oil Pastels(木箱72色セット)
    色数が豊富で、やや硬めの描き心地。細い線や繊細な表現(ピアノの鍵盤やさくらんぼなど)にも重宝しました。
  • SENNELIER(セヌリエ)オイルパステル
    ピカソの注文によって生まれたとも言われる高級オイルパステル。油絵具のように滑らかに伸び、深みのある発色が魅力です。
  • Paul Rubens オイルパステル
    温度でとろけるように柔らかくなり、油絵具のような表現が可能。発色の鮮やかさも心惹かれました。
  • ぺんてる アートクレヨン
    最近人気の新しいクレヨン。混色や重ね塗りも自在で、パステルとクレヨンのいいとこ取りをした使いやすさがありました。あの人気美術系YouTuberの柴崎先生とコラボレーションでも有名。

オイルパステルは、去年から本格的に使い始めた画材です。 まだ手探りではありますが、今回の展示を通して、ようやく少しずつ自分なりの使い方を掴み始めた気がしています。

小さな歓びと、心に芽生えた確信

展示中、ひときわ心に残った出来事。

それは、「プディング」の絵が新しい持ち主のもとへ旅立ったこと。 そして、ポストカードも購入してもらえて、友人たちが優しい笑顔を見せてくれたこと。

誰かの心に、僕の小さな物語が届いたこと。 それは、何よりもあたたかな奇跡でした。

オイルパステルという、静かな発見

オイルパステルは、去年から使い始めた画材です。 まだまだ手探りの日々でしたが、今回の制作を通して、ようやくそのコツを掴み始めた気がしています。

特に、プディングの背景の澄んだブルーと、ピアノの黒鍵。 それらがきちんと形になったとき、小さな自信がそっと芽を出しました。

そして、出展者の方がふとこぼした言葉。

「抽象主義みたいで素敵ですね。」

その一言も、そっと胸の奥にしまいました。

光と影が満ちる場所、ギャラリーフィルモ

ギャラリーフィルモは、静かな住宅街のなかにたたずむ、小さな白い箱庭のような場所。午後には、やわらかな陽がさし、 夕暮れには、窓からこぼれる灯りが道行く人の心をそっと照らしていました。

まるで本当に、ふしぎの国への入口のようでした。

今回の「ふしぎの国の物語」展は、

  • 自分の表現の輪郭を、少しだけ確かめることができた
  • 新しい技法に出会い、静かな自信を得た
  • 誰かと心を通わせる小さな奇跡を体験した

そんな、かけがえのない時間でした。

今、胸の中に芽生えた小さな種を、大切に育てていきたいと思います。

ありがとう、羊たち。
ありがとう、ふしぎの国で出会ったすべてのひとへ。

使用した画材

展覧会情報

展覧会名
ギャラリーフィルモ主催企画展「ふしぎの国の物語」

開催期間
2025年4月23日(水)〜 4月27日(日)

開館時間
13:00~19:00
※最終日は18:00まで
入場無料

会場
ギャラリーフィルモ
東京都世田谷区南烏山5-1-13

Webサイト
https://gallery-filmo.com/

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