「誤解されるのが、怖いと思ったことはありますか?」
ある日、自分の中からそんな声が響いた。 声の主は、“白玉くん”。僕の中の、とても繊細で、完璧でいようとする部分だった。
「誤解されること」が怖かったのではなく、「誤解される自分」に耐えられなかった
最近、ある偶然の出来事がきっかけで、僕が描いた作品と「似ている」と思える作品と出会いました。 それは明らかに文脈も背景も異なるものでしたが、僕の中でざわざわと何かが動いたのです。
「もし、誤解されたらどうしよう?」
この問いは、表現者である以前に、“人として”深く刺さるものでした。 誤解されることそのものよりも、 「その誤解を引き起こす何かが自分にあるのではないか」と感じてしまうこと。 その感情が、僕の中の“白玉くん”を目覚めさせました。
白玉くんとは何者か

白玉くんは、僕の中の「清廉潔白でありたい自己像」の化身のような存在です。 「信頼されたい」「疑われたくない」「完璧でいたい」 そんな純粋な願いを持っていて、少しでも“汚れ”があると、すべてが壊れるように感じてしまう。
この記事では、そんな白玉くんと僕自身との対話、 そしてゲシュタルト療法でいう「椅子の移動」に取り組んだプロセスを記録しています。
実際にカウンセリングやコーチングの場では、クライアントとともにこの「椅子の移動」を行うことがありますが、今回はセルフで試みました。
「完璧でいなければならない」から「不完全でも、ここにいる」へ
最初は「誠実であらねばならない自分」として、外向けの自分を保つ椅子に座っていました。
しかし気づけば、「誤解されるのが怖くて、内向きになっている自分」が現れ、 さらにその間に座る中間の椅子に、“白玉くん”という名前がついたのです。
名前を与えることで、心の輪郭が見えてきます。 言語化されると、恐れも「それはそれ」として切り離せる。
そして今、僕がいるのは、「不完全なまま、ここにいてもいい」という椅子です。 これは、白玉くんと共にそこにいるという意味でもあります。
心のサブパーソナリティ=どっこい心座(浮世絵団)
僕はこれまで、自分の中に存在する様々な“声”をキャラクター化してきました。 それは、心の奥にいるもう一人の自分たちです。
たとえば──
- ムンクくん:感情が爆発した時に叫ぶ存在
- 相殺野郎:ポジティブを帳消しにしようとする存在
- 噺家:人生を「語れるもの」に昇華しようとする存在
そして今回、誤解恐怖丸や白玉くんも加わり、全部で9名になりました。
彼らの声を否定せず、統合していくプロセスこそが、 “自分のまま生きる”ということだと、今は思えています。

コーチングと自己統合
コーチングでは、心の中にある複数の「サブパーソナリティ」を、対立させるのではなく、理解し、受け入れ、統合していくことを大切にしています。
誤解恐怖丸や白玉くんも、それぞれの大切な役割を持って、僕を守り、支えようとしていた存在です。 統合とは、彼らを排除するのではなく、 その存在を認め合いながら、自分自身の一部として、一緒に生きること。
僕たちはつい、ある一つの“正しい自分”だけで生きようとしてしまいがちですが、 実際には多様な側面を内包しながら存在しています。
自己対話を通じて、それらの声に名前を与え、場を与えることで、 “自分のまま”でいる力を取り戻していく。
このブログが、心の中の声と向き合い、 不完全なまま前に進もうとする誰かの、小さな灯りになれば嬉しく思います。
さいごに

ちなみに……白玉くんの名前、本当は「白王(はくおう)くん」だったんです。 噺家が読み間違えて「白玉くん」になっちゃった(笑) でも、そのやわらかさこそ、今の僕を表している気がしています。
完璧な王ではなく、ちょっと傷つきやすくても、白くてまるくて、でも誠実。
それが、今の僕。これからの僕。
今日も、彼らと一緒に、絵を描いていきます。
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